タクティカル・ユニット 機動部隊‐絆‐

『タクティカル・ユニット　機動部隊‐絆‐』
“機動部隊　同袍”　（2009・香港・1h31）
監督　：　ロー・ウィンチョン
出演　：　サイモン・ヤム、マギー・シュー、ラム・シュー










香港警察PTU（Police Tactical Unit　警察機動部隊）に所属する2つのチームの関係は険悪だった。
その2チームが山中に逃げ込んだ現金輸送車襲撃犯グループの追跡を行う事になるが。



ジョニー・トー監督作『PTU』のスピンオフ作品としてジョニー・トーのプロデュースでテレビシリーズ化。
という事で観て、テレビで結構激しめの銃撃戦が出来るなんてさすが香港。などと思ってしまったが、本作は4本テレビで作られたのちに最後に劇場公開作品として作られたのだとかなんとか。

そのテレビの4本とは話としてつながっているのかはよく分からないけど、本作のみ単独で観ても支障は無いように思えた。
また『PTU』と出演者は被っているけど、演じている役柄は同一人物ではないみたい。

サスペンスアクションとしてはやや緊迫感に欠け。最後の方で意外な展開を見せてくれそうになりながらそういう事は無く。
「俺たちゃ仲間だ！PTU！」みたいな感じでかなり真っ当な警察映画として締めくくられて。そんなのもまあ良かったんだけど。



2つのチームの対立とともにラム・シュー演じる男の小物ぶりが話を動かす。ラム・シューの小物ぶりは卑屈さと愛嬌が同居していて、さらに小っちゃな勇気が存在しているという。これを演じられるラム・シュー。太鼓腹が見事だった。