画皮 あやかしの恋

『画皮　あやかしの恋』
“畫皮”　（2008・シンガポール＝中国＝香港・1h43）
製作・監督・脚本　：　ゴードン・チャン
出演　：　ジョウ・シュン、ヴィッキー・チャオ、チェン・クン、ドニー・イェン、スン・リー



人間の男を愛してしまった妖魔。しかし男は結婚していた。うら若き美女に変身している妖魔はその夫婦の間に入り込み妻から男を奪おうとする。



怪奇ラブアクションファンタジー。妖魔退治を依頼された凄腕剣士のドニー・イェンが活躍する怪奇アクションの所は面白く思えたけど、ラブの所が面倒くさかった。
しかしそのラブこそがこの映画を動かしているという事にクライマックスで気付いた。
夫婦の間には絶対の愛が有って（男の方は多少揺らぐがそれは妖魔が相手であるので致し方の無い所）、その愛に横恋慕を強引に仕掛ける妖魔と、夫婦の妻の方へのかつての想いから二人を守るために命を張る剣士。そして妖魔と剣士にも想いを寄せる者たちがいて。
夫婦の絶対の愛を中心としてそれぞれの一方通行の想いがこの物語を突き動かしているのだと思った。
だからラブは必要不可欠。面倒くさいけど。



剣士に想いを寄せる妖魔ハンター女子のキャラクターが面白かった。その登場から凄い頼りになるんだろうなと思わせといてあんまり頼りにならなくて。でもいざっていう時に頼りになるという。言ったらサモ・ハン的、ラム・シュー的な役どころではないかと思う。
演じるスン・リーはサモ・ハン似でもラム・シュー似でも無い可愛らしい美人さん。



妖魔の正体は白狐だったのだろうか。途中の美女形態から化けの皮を剥がしたミミズ集合形態の時が気持ち悪過ぎて笑った。
その時にミミズの妖怪なんだなあと思ったのだけど。