桃(タオ)さんのしあわせ [タ行の映画]
『桃(タオ)さんのしあわせ』
“桃姐” (2011・中国=香港・1h59)
製作・監督 : アン・ホイ
出演 : アンディ・ラウ、ディニー・イップ、チン・ハイルー
家政婦の桃さんが病に倒れる。生まれた時から現在に至るまで桃さんに面倒を見てきてもらったその家の長男ロジャーは、その時になって桃さんが自分にとって母親同然の存在である事に気付くのだった。
年老いた桃さんとそんな桃さんを大切にいたわるロジャー。使用人と雇い主という事でそこには絶対的な主従関係が存在しているが、桃さんとロジャーの間にはその主従関係をあっさりと越えられてしまう絆が有った。
その二人の姿をじっくりと、それでいてジメジメとせずに描き出した良作だったと思う。
そんな映画を観ている間はやっぱりお年寄りは大事にしないといけないなあと思ったものの、映画館を出るとこの日は渋谷の雑踏にやけにジジババがチラホラといて、その動きは当然スローリーで。邪魔だなあと思ってしまい、この映画から何も得ていなかった事が判明したのだった。
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