ムード・インディゴ うたかたの日々 [マ行の映画]
『ムード・インディゴ うたかたの日々』
"L'ECUME DES JOURS” (2013・フランス・1h35)
監督・脚本 : ミシェル・ゴンドリー
出演 : ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ、ガド・エルマレ、オマール・シー
それなりの蓄えを持ち悠々自適に暮らす男が運命の女性と出会うが間もなくして女性は不治の病に侵されてしまう。女性の治療のために男は全てを投げうつ覚悟があった。
ヒロインが病に侵されるまではかなり面白かった。ミシェル・ゴンドリー監督の不思議でユーモラスなイマジネーションがスクリーンいっぱいに広がって楽しかった。
ところが病に侵されてからは一転テンションだだ下がりでただただ落ちる一方。かと言って悲劇として泣かせる感じでもなく、ただ淡々と楽しかった日々は去り悲しい日々も過ぎてゆくという感じで。終わりも唐突にやってきて何とも呆気にとられた。
1年365日1日24時間、それは永遠に変わる事無く刻まれ過ぎ去ってゆき、その時の流れの中で生き物は生まれては死んでを繰り返し、それは永遠に流れ続ける時の中で泡のようにポコンと浮き出てはパチンと消えてゆくが如しで。そんなポコンと浮き出てからわずかな時間の間に人々は楽しかったり悲しかったりを経験しそしてパチンと消えてしまえば楽しかった事も悲しかった事も辛かった事もハイそれまでよと。
所詮そんなもんなんだから人生そんなに深刻になる必要はない。って事なんだろうか。
インターナショナル版とディレクターズカット版の両方が公開されて、ディレクターズカットは40分位長くて、今回はインターナショナル版を観たけどディレクターズカットでは何か違う印象を受けたりするのだろうか。
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