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キャデラック・マン [カ行の映画]


キャデラック・マン [DVD]

『キャデラック・マン』
"CADILLAC MAN" (1990・アメリカ・1h37)
製作・監督 : ロジャー・ドナルドソン
出演 : ロビン・ウィリアムズ、ティム・ロビンス、パメラ・リード、アナベラ・シオラ、フラン・ドレシャ、ロリ・ペティ









自動車販売のセールスマンの夏の二日間に人生最大の危機が訪れる。セールスマン稼業で培った話術と機転でその危機を切り抜けられるのか。



本作は最初観た時に終盤の盛り上がりで好印象を持って、しかしそれが本当だったのかを確かめたくて観直そうと長年思いながら思うだけにとどまっていた。DVDを持っていながらも。その持っているDVDはジュエルケースの古いやつなので4:3のスタンダードサイズでの収録だという事に今更になって気付いた。
先日残念ながらロビン・ウィリアムズが亡くなり、追悼はやっぱりコメディがいいんではないかと思いようやっと観た。20年以上振りぐらいだろうか。
『フック』の方がボブ・ホスキンスと一緒に追悼出来るのだろうけど。『フック』も1回しか観た事無いので観直した方がいいのかもしれないと思うがそれもまた思うだけにとどまりそうな。



終盤の盛り上がりで好印象というのは大体合っていたように思う。終盤で盛り上がるという事は言い換えれば終盤までは盛り上がらないという事で。それはロビン・ウィリアムズの魅力を生かし切れていないという事なのだろうか。
ロビン・ウィリアムズのコメディアンとしての魅力とは一体何だったのかと考えると、英語が分からないので話術という点においてはよく分からないが、分かるのは多くの人を笑わせて楽しませようとするサービス精神の旺盛さで。会見やテレビのインタビューなどで笑いが起きるとロビン・ウィリアムズ自身が本当に嬉しそうな表情を見せるのが思い出されます。そういう人柄が魅力だったのではないかと思う。

そのサービス精神の旺盛さが裏目に出て空回りする事も時として有り、最近では空回りする事の方が多いように思えて主演のコメディ作品も観なくなったりした。それらのコメディ作品が日本では劇場公開されなかったという事も観なくなった理由にしてしまえるけど、DVD化はされてきたのだから今にして思えばちゃんと観ておけば良かったなあと後悔。

ロビン・ウィリアムズの人柄の良さは本作でも十分に表れていたんじゃないだろうか。そして本作でも空回りもしないでもなく。

おじいちゃん役が似合う年齢になって、その時でもパワフルで空回りさえも芸の一部としてガンガン笑わせてくれる。事はもう無いのが残念。
しかし今まで十二分以上にたくさん笑わせてくれて感謝しかありません。これからも出演作品を観てたくさん笑いたいと思います。



役柄上でボケのティム・ロビンスが面白かった。図体デカくて童顔でと正にでくの坊キャラ。



後半で事態が急展開して『狼たちの午後』かのようになるという構成自体は面白かったと思う。だから舞台がニューヨークで季節は夏の設定なのかも。
もしも『狼たちの午後』の人質の中にロビン・ウィリアムズがいたらこういうハッピーエンドが迎えられたでしょう。という「もしも」シリーズとして観ても面白いかも。
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