リヴァイアサン [ラ行の映画]
『リヴァイアサン』
"LEVIATHAN" (2012・アメリカ=フランス=イギリス・1h27)
製作・監督・撮影・編集 : ルーシァン・キャステーヌ=テイラー/ヴェレナ・パラヴェル
漁に密着。
意味不明というか意図不明というかそんな映像が長めに映し出されこちらの忍耐力を試されているかのようだったが、シルクドゥソレイユの3D映画の時の様に途中で投げ出さず一応最後まで見た。
肩凝りが酷かったのでストレッチしながら。最後列で周りにはそんなに人がいなかったので迷惑にはなっていなかったと多分思う。
約90分映画なので思ったより早く終わってくれたので助かった。
一応最後まで見たがただの漁船密着映像集にしか思えず。
ドキュメンタリー映画監督の森達也氏の何かの著書でドキュメンタリー作品が客観性だけで成り立っていると思うのは間違いであって、何を撮り、何を聞き出し、それらの素材をどのように編集して観る者に訴えるのか。そこには製作者の主観や意図が必ず入ってくる。みたいな事を書かれていたのを読んで、以降ドキュメンタリー作品を観る上でその事を頭に置いて観るようになった。
その主観と客観において本作は画期的な作品だったのかもしれない。主観や意図を出来るだけ排除して客観的映像、定点観測的映像によって漁船の上で起こる事象をただ映し続ける。
製作者側の主観を排したという事は本作を観て何を読み取り何を感じるかという事は全て観客に委ねられているという事ではないだろうか。それを意図した作品なのかも。
自分が本作を見て思ったのは甲板上で貝の選別をする人の手際の良さがほれぼれするほど素晴らしかったなあという事ぐらい。
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