96時間/レクイエム [英数字の映画]
『96時間/レクイエム』
"TAK3N" (2014・フランス・1h49)
監督 : オリヴィエ・メガトン
出演 : リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、フォレスト・ウィテカー、ダグレイ・スコット、サム・スプルエル、リーランド・オーサー
娘と元妻に襲いかかる危機を力づくで払いのけてきた男だったが、新たな生命の誕生との引き換えかのように一つの生命が失われてしまう。
ムビチケを買ってあったがムビチケの使用が許可されていないIMAXで観てみた。
本作をIMAXで観る意味は全く無かったと言ってもいい。元々IMAX用に撮影されたという事でもないみたいだし。ただ単にデカいスクリーンで観たというだけ。
そのスクリーンがデカいのがIMAXの特長の一つだけど、スクリーンのデカさを観客全員がまんべんなく体感するためにはスクリーンと客席が離れ過ぎてはいけなくて。だから小屋自体はそれほど広くは無くむしろ狭くさえ感じる。狭く感じるのはスクリーンのデカさからくる圧迫感なのかもしれない。
今回その圧迫感を感じて閉ざされた空間であるのに広々とした解放感が有った新宿ミラノ座がとても貴重な空間だったのだなあという事を改めて思った。
スクリーン内に新宿ミラノ座の空間が再現されて、その空間で映画を観ている感覚が味わえる3D映画館とか作られないだろうか。
もしそれが可能なら渋谷パンテオンとかも再現とか。
前2作の復讐の連鎖から離れて新たな展開を見せる。『ハリソン・フォード 逃亡者』からの影響が強いように思えた。
刑事のフォレスト・ウィティカーが「捕まえるのが俺たちの仕事で罪を裁くのは別の所」といった感じの台詞は『ハリソン・フォード 逃亡者』でトミー・リー・ジョーンズが同じ事を言っていた。
ショッキングな出来事が起きても1作目の娘のためにパリで暴走するお父さんというインパクトは超えられなかったと思う。
そして暴走するお父さんの暴れっぷりとは対照的なアットホームなファミリードラマも本作の魅力だったと思うが、今回の事でそれがこの先どうなるのかが気になる。お父さんに新たなファムケ・ヤンセンより若いお相手が登場したりするのだろうか。
元妻の夫役を演じている人が1作目とは別人なので混乱してしまう。
1作目でその夫がロシアとの裏商売をしているという話がチラッと出ていて、今回はそれを活用していた。
1、2作目に出ていたフランスの刑事もお父さんに奥さん撃たれたりなんだりで結構酷い目に遭っているのでいつかお父さんの敵になるんじゃないかとにらんでいる。
コメント 0