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ザ・トライブ [サ行の映画]



『ザ・トライブ』
"PLEMYA" (2014・ウクライナ・2h12)
監督・脚本 : ミロスラヴ・スラボシュピツキー
出演 : グリゴリー・フェセンコ、ヤナ・ノヴィコヴァ



学校の寮に入った青年はケンカの強さを買われ不良グループに仲間入りする。グループは様々な悪事を働き人身売買組織とのつながりも有った。青年はグループの一人の少女に恋をする。



全編声による台詞は無く手話だけで会話がなされる。それはこの物語の世界がそういう事なのか。学校外の人物も手話で会話していたのでそういう事なんだろう。
音自体は存在しているが人間には聞こえない世界とはどういったものなんだろうか。そういう世界が完全ではないけれど疑似体験できる貴重な作品だと思う。



不良グループは人身売買組織とつながっていて、外国(イタリア)に憧れる少女たちが売り飛ばされてしまうと気付いた青年があの最後の行動に出たのだろう。
人身売買組織から女性を守るという事で『96時間』みたいな。
ろう者が主役の作品といったら、不遇な立場にいるろう者がその境遇に負けず健気に生きる。みたいな健全な作品が連想されてしまうが、すべてがそういった作品である必要は全く無くて本作の様なセックス&バイオレンスな作品であっても全然問題は無い。
もっと色んなジャンル、アニメ、コメディ、SF、アメコミヒーローなどの作品が有っていいんだろうと思う。



手話は世界で共通なんだろうか。共通だとしたらそれは一番優秀な言語と言えるのだろうと思ったが、残念ながら共通ではないとの事。

本作の出演者の手話のしぐさに人それぞれ個性が有って、性格のキツそうな人の手話はやっぱり乱暴な感じ。そういう個性がぶつかり合う手話喧嘩もスリリングで面白い。



主人公のケンカの強さが認められるシーンがワンカットで、よっぽどケンカ慣れしてるんだろうなあと思える身のこなしだった。
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