日本のいちばん長い日 [ナ行の映画]
『日本のいちばん長い日』
(2015・日本・2h16)
監督・脚本 : 原田眞人
出演 : 役所宏司、山崎努、本木雅弘、堤真一
太平洋戦争末期となり日本政府は終戦に向けて動き始めるが本土決戦を視野に入れた戦争継続を望む者たちが軍部に存在した。
1967年の岡本喜八監督作品『日本のいちばん長い日』のリメイクというより、1965年刊行のノンフィクション『日本のいちばん長い日 運命の八月十五日』の再映画化といった方が近いのだろうと思う。
ノンフィクションの方は読んでいないのでどちらが原作により近いのかといった事は分からないが、岡本喜八監督版との違いは日本が選んだのが敗戦なのか終戦なのかという所にあるように思った。
岡本喜八監督版では戦争での負けを認めてのけじめといった所をみじめさを含んで泥臭く誠実に描こうとしていたのだろうと思う。それは岡本喜八監督の心情として、無謀な戦争を推し進めていった上の方の人たちにきちんと責任を取らせたかったんじゃないだろうか。
本作はというと反対勢力がいる中で戦争を終わらせたヒーローたちがいた。と、何かその様な人たちを美化しているように思えた。
やんごとなきお方役のもっくんの「あ、そ」が上手かった。やんごとなきお方もヒーローになってた。
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