ムーン・ウォーカーズ [マ行の映画]
『ムーン・ウォーカーズ』
"MOONWALKERS" (2015・フランス=ベルギー・1h34)
監督・原案 : アントワーヌ・バルドー=ジャケ
出演 : ロン・パールマン、ルパート・グリント、ロバート・シーアン、エリカ・サント、トム・オーデナールト
東西冷戦時代、アメリカとソ連の間では国の威信をかけた宇宙開発競争が繰り広げられていた。月探査や有人宇宙飛行などで遅れをとるアメリカだったが月面着陸第一号の座を逃すわけにはいかずCIAはある予備策を用意する。その準備のためロンドンに向かった強面のエージェントが手違いによりヒッピーの若者たちと共同作業でその準備を進めなければならなくなった。
アポロ11号による人類史上初月面着陸は1969年7月20日の事。今から約半世紀前。
人類史に残る偉業はイギリス、ロンドン郊外のヒッピーたちの溜り場で行われた。とする冗談のような、でもあながち嘘でもなさそうな話が東西冷戦、ベトナム戦争、ヒッピームーブメント、ドラッグカルチャーなど1969年の世相、文化を背景にして描かれる。
当時の世界情勢や、流行の最先端を行っていたロンドンの文化も、今見ると滑稽に見えてしまう。当時の人たちはもちろん大真面目なわけで。大真面目なんだけど滑稽っていうのはやっぱり傍から見ると面白い。
公式HPの撮影裏話によると撮影初日のロン・パールマンの衣装が花柄模様で、それを着るのが嫌でロン・パールマンがたいそう不機嫌だったとか。
その鬱憤がこのシーンに込められていたりして。
ロン・パールマン、ナイススイング。
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