リトルプリンス 星の王子さまと私 [ラ行の映画]
『リトルプリンス 星の王子さまと私』
"THE LITTLE PRINCE" (2015・フランス・1h47)
監督 : マーク・オズボーン
声の出演 : マッケンジー・フォイ、ジェフ・ブリッジス、ライリー・オズボーン、ポール・ラッド、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、ジェームズ・フランコ、ベニチオ・デル・トロ、ポール・ジアマッティ
少女の引越し先の隣家に住む老人は昔、飛行機で不時着した砂漠で不思議な少年に出会ったという。現在、老人は再び少年に出会うための準備をしていた。
ネタバレ有。
サン=テグジュペリの『星の王子さま』は未読だったが本作を観る前に読んでおいた。
死がテーマの一つなんだろうと思うけど、王子さまがどういう存在で、王子さまと飛行士の別れが何を意味しているのかはっきりとはしていない様に感じた。
一方で続編的な位置付けにある本作では王子さまと老人の再会の意味するところは死であるとしている。
多分『星の王子さま』の読者は死である事は分かっていて、それを繊細に包み隠す作者サン=テグジュペリの想いを読み取り、想いを共にすることで『星の王子さま』はファンタジー作品として完成するんではないだろうか。
2015年に続きを描くとなったら時代に合わせてはっきりさせないとぼんやりとした作品の印象を持たれてしまうのかもしれない。
本作は少女の心の成長を描くアドベンチャー要素も盛り込んだファンタジーCGアニメとしては良作だったと思うし、ストップモーションアニメで描かれる『星の王子さま』の映像化作品としても良作だったと思う。
キツネが可愛かった。
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