サクラメント 死の楽園 [サ行の映画]
『サクラメント 死の楽園』
"THE SACRAMENT" (2013・アメリカ・1h43)
製作総指揮・監督・脚本・編集 : タイ・ウェスト
出演 : AJ・ボーウェン、ジョー・スワンバーグ、ケンタッカー・オードリー、エイミー・サイメッツ、ジーン・ジョーンズ
海外に移住しその地に怪しげなコミュニティを作った団体を取材しにアメリカのニュース製作会社スタッフが訪れる。団体は他者の受け入れに寛容な対応をする一方で厳戒な警備体制もとられていた。
POV(主観映像)形式のドキュメンタリータッチホラー。
サクラメントはアメリカの地名だと思っていた。実際カリフォルニアにあるらしいが、本作での意味はキリスト教における儀式との事。
ネタバレ有。
1978年に実際に起きたカルト宗教団体による集団自殺事件をベースにしている。
そのためか半強制的な集団自殺に至る事は必然であって、何故そうなってしまったのか理由はよく分からない。
POV形式、ドキュメンタリータッチである事にもその原因が有るのだろうと思う。現れて数時間しか経っていない取材カメラの前でその理由が詳細に明かされるっていうのも都合良過ぎるだろうし。
あくまでその惨劇に居合わせてしまった恐怖を疑似体験させる事が目的のPOV形式という事。
取材者Aと被取材者Bが会話するシーン、AとBを切り返すショットでカットを割っていた。POVでカットを割るってのもなかなか無いなあと思ったが、1台のカメラで切り返しをどうやって撮影したのか?と考えるとちょっと変。
時代はPOV(POINT OF VIEW)からFPS(FIRST PERSON SHOOTER ファーストパーソン・シューティングゲーム)方式を取り入れたFPV(FIRST PERSON VIEW 一人称視点)へと。
アメリカ・ロシアの合作映画”HARDCORE HENRY”が全米で4月8日に公開。
ゾンビFPV映画"PANDEMIC"が全米で4月1日に公開。
”HARDCORE HENRY”の方は全編一人称視点らしいが"PANDEMIC"の方はどうなんだろう?
2000年公開のラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で乗り物酔いする人が続出した事からするとFPV映画ではどんな事態になってしまうのか。
FPV+4DXなんていう無茶な企画も有ったりするかも。お客さんにエチケット袋が渡されて。映画が終わった後劇場内に酸いい匂いが充満したりして。
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