ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版 [ラ行の映画]
『ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版』
"ROMAN HOLIDAY" (1953・アメリカ・1h58)
製作・監督 : ウィリアム・ワイラー
出演 : オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート
ある国の若き王女のヨーロッパ歴訪は公式行事で多忙を極める。最終地ローマでその不満が爆発し夜中に一人街中へと抜け出した王女が出会ったのはスクープ記事を必要としているアメリカ人の新聞記者だった。
身分の違いの間に芽生える恋。というロマンチックコメディのスタンダードを生み出した作品という事でいいのだろうか。本作以前にも既に有ったのかもしれないから代表作という事になるのか。
スタンダードなだけに今観るとロマンチックコメディのコメディとしてはやや物足りないと思えなくも無いが、オードリー・ヘプバーンの可憐さ、可愛らしさ、グレゴリー・ペックのカッコよさは時代を軽々と超えるものでその点が本作を不朽の名作としているのだろうと思う。
オードリー・ヘプバーンが現在の日本語表記のスタンダードらしい。ヘップバーン世代なのでヘプバーンだとなんかしまりが無いように思えてしまう。
映画に限らず多くの派生作品を生み出す事になったのだろうと思う。日本では時代劇に容易に移し変えができる内容だろうし。城から抜け出したお姫様が城下の浪人と出会うとか。
漫画の『おやこ刑事』にも『ローマの休日』へのオマージュ的な一編があってそれが印象に残っている。
http://www.y-oshima.jp/works/works-oyako.html
大島やすいち先生の作品では『おれが大将』も好きだった。やんちゃなガキ大将がスポーツで大活躍して、で、日本で起こるクーデターを大将は阻止できるのか。というポリティカルサスペンスで幕を閉じる振り幅の大きい作品だった。
http://www.y-oshima.jp/works/works-taisho.html
洋画では『ノッティング・ヒルの恋人』や『潮風のいたずら』なんかも『ローマの休日』から影響を受けたロマンチックコメディ作品。の範疇に入るのかもしれない。そしてその設定を生かした成功作とも。
『潮風のいたずら』は『マイ・フェア・レディ』でもあるか。『マイ・フェア・レディ』未見だけど。
有楽町スバル座 《パラマウントクラシックス vol.Ⅱ》 スバル座開場70周年記念番組オードリー・ヘップバーン特集にて。
2015年12月19日~2016年1月15日。『ローマの休日』『麗しのサブリナ』『パリの恋人』『ティファニーで朝食を』の4本を上映。
オードリー・ヘップバーンの出演作を『ローマの休日』しか観た事が無かった(カメオ出演したのは観た様な観てない様な)ので、この際に4本。とチラッと考えたかもしれないが、結局観たのは『ローマの休日』だけだった。
なので今でもオードリー・ヘップバーンの出演作は『ローマの休日』しか観た事が無い。
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