ロブスター [ラ行の映画]
『ロブスター』
"THE LOBSTER" (2015・アイルランド=イギリス=ギリシャ=フランス=オランダ=アメリカ・1h58)
製作・監督・脚本・編集 : ヨルゴス・ランティモス
出演 : コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、ジョン・C・ライリー
独身である事を絶対悪とし、成人男女が45日間独り身でいると人間として生きる事を許さなくなった社会。それでも一人でいる事を選ぶ者たちは社会を捨て社会と闘いその意思を貫き通す。
独身者を差別して終いには他の生き物にしてしまう社会。独り身である事を認めさせるため徒党を組む反社会組織。どちらに属していてもいずれはみ出してしまう主人公。
そんな人間、人間ならではの社会を描いている。そんな窮屈な社会なら人間以外の生き物の方が幸せなんじゃないかと思えるが、人間である事に必死にしがみつくのは自分が自分でいられなくなる事の恐怖からだろうか。
人間以外の生き物に自我の認識がどれほどあるのか分からないが、人間の自我の意識は地球上の生物の中では断トツにデカいんじゃないかと思う。
その自我が有るがゆえに、それを守りたいがために窮屈な人間社会を作り出してしまい結局そこで生きていかなければならないと。
ヨルゴス・ランティモス監督はギリシャの方。なにかギリシャ哲学の様な。ってギリシャ哲学がどういうものなのか知ってるわけもないのでした。
コメント 0