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ヴィクトリア [ハ行の映画]



『ヴィクトリア』
"VICTORIA" (2015・ドイツ・2h20)
製作・監督・原案 : セバスチャン・シッパー
出演 : ライア・コスタ、フレデリック・ラウ、フランツ・ロゴウスキ、ブラク・イーギット、マックス・マウフ



ドイツ、ベルリンにスペイン、マドリードから来て3か月の女性。地元の男たちと知り合った夜からわずか2時間20分後に彼女が辿り着いた新たな世界。



ネタバレ有。



140分ワンカット。彼女にとってその夜は当人は気付いていない様々な人生の岐路が有って、他愛のない事や重大な事の選択をことごとく裏目った結果人生が激変してしまう。
でも裏目ったかどうかなんてその場では分からないわけで、ロマンスの予感も有ったりして判断力を鈍らせていたのかも。とにかくツイてない一夜でお気の毒さまでしたと。



2時間20分も有れば超余裕で人生は激変するという事を描き、その事を観る側にリアルタイムで体感させるのにワンカット撮影は必然であったし、効果的だったと思える。

しかし、撮ったら撮ったまんま世の中に出すっていうのもなかなか度胸がいるんじゃないだろうか。全てが思い通り完璧に上手くいけば問題は無いが、あそこ失敗したとか、あそこはああすればもっと良かった、という所が多分有るはずで。そういった所に手直しが出来ず悔いが残るものを曝け出さなければならない。その覚悟がないとこういう映画は作れないのかもしれない。
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