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ヒッチコック/トリュフォー [ハ行の映画]


Hitchcock/Truffaut [DVD] by Alfred Hitchcock

『ヒッチコック/トリュフォー』
"HITCHCOCK/TRUFFAUT" (2015・アメリカ=フランス・1h20)
監督・脚本 : ケント・ジョーンズ
出演 : アルフレッド・ヒッチコック、フランソワ・トリュフォー、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・フィンチャー、黒沢清







1962年にフランソワ・トリュフォー監督によってアルフレッド・ヒッチコック監督へのインタビューが行われ、そして1966年に現在もなお読み継がれる『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』は刊行された。
ヒッチコック作品とその本に影響を受けた10人の映画監督がその思いを語る。



ヒッチコック作品もトリュフォー作品も熱心に観た事は無く本数もそんなに多くない。トリュフォー作品に至っては『アメリカの夜』ぐらいかも。

現在ではお二人とも名匠、巨匠と呼ばれる映画監督だけど、1960年代のヒッチコック監督の評価はそんなに高くは無かったみたいで。そんな時にトリュフォー監督からのインタビューを受ける。
観客を楽しませ怖がらせ満足させるためのヒッチコック監督の数々の高度な映画術、技法。それらはヒッチコック監督の映画に対する信念をもとに編み出された。
しかし、当の観客はそんな事には気付いてはくれない。それでもいいや。と、とっくにヒッチコック監督も諦めていたのかもしれないけど、そこに新進気鋭のフランス人監督がきてあなたの映画と映画術は素晴らしいとし、今まで誰も気付いてくれなかった細かい所まで褒め称えてくれる。そりゃ当然嬉しいだろうなと思う。サービス精神旺盛な人だったみたいだからインタビューもノリノリだったんじゃないかと想像する。
国も違えば年代も違う二人の共通する映画製作という点で友情と信頼と尊敬が築かれる。映画好きの末端にいる自分にも嬉しく思える所でもあった。

本作はヒッチコック作品に影響を受け『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』を読み込んだ有名監督たちがヒッチコック作品がいかに素晴らしくて、その映画術がどれだけ優れているかを語るインタビュー映画なので二人がどの様にお互いを尊敬し合っていたかという所は想像するしかないが、そこら辺のドラマを観てみたいと思った。



ヒッチコック監督を語る中にブライアン・デ・パルマ監督がいないのは何か物足りなさを感じてしまう。のはヒッチコック作品よりデ・パルマ作品の方が好きだからだろうか。
その物足りなさはデ・パルマ作品についてのドキュメンタリー映画"De Palma"を観ればいいのか。日本で公開はされるのだろうか。




2017年の映画始め。年末から続いた腰痛のため自分としては遅めの映画始め。
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