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吾郎の新世界と梅子 [映画]

吾郎の新世界を観た。
赤いバンダナがトレードマークのマタギの吾郎が洞窟の先に見た新しい世界。

不灯港(2009年)の内藤隆嗣(ないとうたかつぐ)監督の新作短編映画(35分)。
不灯港、面白かった印象。


生真面目な人間の生真面目な行いを温かく描いたとぼけた味わいのコメディ。でもあるが、死とは全く存在が無くなるのではなくて、ここではない別の世界が有ってそこで生き続けていくんだよ。そして、ここと別の世界は時につながっちゃったりもするよ。みたいな死生観が描かれる優しい映画だった。

渋谷のユーロスペースでの1週間の上映期間中は毎日舞台挨拶が有るとの事で観た日にも監督と出演者の方の舞台挨拶が有った。ロビーにいたら舞台挨拶には立たなかった他の出演者の方も来場されていた。
主演はバレエダンサーとして有名な宮尾俊太郎さんで舞台挨拶での実物も高級スーツをパリッと着こなした超イケメンだった。その超イケメンが何故映画初出演作にこの映画でのマタギ役を選んだのかが不思議ではある。最初はバレエダンサー役っていうのが通常なんではないかと思うが。ミハイル・バリシニコフの様に。





梅子を観た。
兄夫婦がフランス旅行に行く1週間小学生の姪の梅子を預かる事になった次郎。

不灯港の後に作られた2009年の短編映画(30分)。これまで劇場未公開だったが吾郎の新世界の併映として劇場公開。

良かった。次郎と梅子の間にちょっとした事件が起きて次郎が思い悩むという道徳の授業内容的な話ではあるけど、こちらも吾郎の新世界同様にとぼけてて温かくて優しい。

昨年惜しくも亡くなられた大杉錬さんが次郎の兄・太郎役で出演。次郎が生真面目で太郎はフリーダム。害の無いフリーダム。そんな役も上手いし、強面も出来るしいい役者さんだった。本当に惜しい。
生真面目な次郎を演じた菅田俊さんも良かったし、梅子の大野百花さんも良かった。
本作に出ていた男の子は不灯港の方にも出ている。
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