SSブログ

男はつらいよ 46作目から49作目 [男はつらいよ]

男はつらいよ 寅次郎の縁談
旅先で花嫁行列を見届け門出に言葉を贈る寅さん。晴れやかな気持ちの寅さんだったがテキヤ仲間のポンシュウのデリカシーの無さに呆れる。
柴又、くるまやには加代が新しく雇われる。満男は就職活動中。おいちゃんおばちゃんは30幾つも就職試験を受け未だ決まらない事を心配し、タコ社長はいざとなったらうちに来ればいいと言うが博は満男にこんな厳しい仕事が務まるはずは無いと断る。
今度も不採用の連絡を受けた満男はもう就職活動はやめると言い出し、逃げる様にどこに向かうのかも分からない寝台列車に飛び乗った。
柴又に帰ってきた寅さん。江戸川の土手でグレートピレニーズを散歩させている源公と再会。
くるまやの店先で郵便小包を受け取り満男の家出で憔悴しているさくらとも再会。しかしまだ家出してから8日目と聞いて俺なんか16の頃から20年間家出してたんだから心配するほどの事じゃないと自慢げに言いその間ずっと心配していたおばちゃんに怒られひと悶着。
寅さんが受け取った小包は満男からだった。中身は瀬戸内海名物のママカリ。香川県琴島から送られていて同封の手紙で無事である事も分かり一安心。
何故満男は琴島にいるのか?風来坊の寅さんはその時の満男の心境を見事に推察する。今後はどうするのかさくらと博が口論するのに耐えられない寅さんは俺が明日の朝一番に琴島に行って満男を迎えに行ってやるとさくらに約束する。しかし今度の問題は色恋沙汰ではないから寅さんが適任なのかおいちゃんは心配。
翌日寅さんを東京駅まで車で送っていった博だったが新幹線に乗る直前になって新幹線は速過ぎて目が回るからイヤだと寅さんがゴネ出してまたひと騒動。
瀬戸内海で漁の手伝いをしている満男。数少ない若い働き手として島になじみ、島の診療所の看護婦亜矢ともすっかり顔なじみ。
満男が寝泊まりしているのは元外国航路船船長の家。家には船長の娘で神戸の料理屋の女将をしている坂出葉子も滞在していた。
寅さん、琴島に上陸。着いて早々島に飲み屋が無い事を知り長居は無用と決める。島の地図を見て一回りすれば見つかるさと歩き出す寅さん。早速亜矢と仲良さそうに歩いている満男を発見。もう気も晴れただろうから柴又へ帰るぞと言う寅さんに帰りたくないと返す満男。それでは立つ瀬がない、しょうがねえお前とじっくり話し合うとするか。と、寅さんは満男の寝泊まりしている所に行こうとするが葉子がいる事を思い出しなんとか寅さんに葉子を会わせないようとする満男。しかし出会ってしまい寅さんは葉子に惚れる。

1993年12月25日公開、104分。
1993年はジュラシック・パーク公開の年。なのでポンシュウが商売品にS・スピルバーグ提供ジェラシック・パークの恐竜のおもちゃを扱う。
1作目のマドンナ冬子が登場するが寅さんとは出会わず。御前様の所に里帰りしていて御前様は健在という設定。
ある釣り人がくるまやの前を通るがこちらも寅さんとは出会わず。



男はつらいよ 拝啓車寅次郎様
新潟県上越市高田で寅さんはキャンペーン中の演歌歌手小林さち子と知り合う。人相を見てあんたは大器晩成型だから頑張んなよと励ます。謙信公祭りの商売では揉め事が起こるが謙信公の登場で一件落着。
柴又では満男が会社員に。大学時代の先輩から地元の滋賀県長浜の曳山(ひきやま)祭りに遊びに来いとの葉書が届いていた。
くるまやでは加代に対する三平の態度を見てさくらはお互いに気が有るのかもと見抜く。おいちゃんおばちゃんは店を三平と加代に譲って自分たちは養老院で仲良く暮らそうという話にタコ社長も乗っかるがおいちゃんに断固拒否されて拗ねる。
寅さんが柴又に帰ってきて源公と再会。早速お金を借りようとするが逃げられてしまう。
夜、くるまやでみんなが顔を合わせる。社会人としての挨拶を立派にする満男に感心する寅さんは就職祝いを渡すが目録だけで中身は無く後で郵便為替で送るよと言う。
円高のため仕事も恋も全然ダメ。満男の方はどうなんだと聞く寅さんにさくらは社会人としての悩み事が有りそうな満男の話を聞いて欲しいと頼む。満男の会社は靴を売っていると聞き、物を売る商売同士で勝負をしてみるかとけしかける。結果は寅さんの圧勝。何事も修業が大事。頑張って一人前の会社員になって下さいと満男を励ます。
翌日寅さんは満男の勤めている会社に伯父として挨拶に行く行かないでおいちゃんと大喧嘩になりもう二度と柴又に戻って来るか!の捨て台詞を残し旅に出た。
琵琶湖の湖畔で写真撮影をしている女性と知り合った寅さん。足場の悪い所で転び怪我をした女性の世話をする。
満男は先輩に誘われた滋賀県長浜琵琶湖の畔に向かう。長浜の町は祭りの準備中。到着した満男は先輩の実家へと行き昼寝をしている先輩の妹川井菜穂と出会う。寝顔を見ず知らずの男に見られて不機嫌な菜穂。最悪の出会いをしてしまった満男と菜穂だったがよその家のハスキー犬が二人を打ち解けさせお互いに好意を持つようになる。
女性の身の上話を聞き、長浜の祭りに行って気晴らしをしようと言う寅さん。出発直前、怪我の知らせを聞いて駆けつけてきた女性の亭主が現れる。

1994年12月23日公開、101分。
マドンナが寅さんに自分の名前を名乗らないまま出会って別れる。のちに女性の名刺で寅さんは名前を知る。名前は宮典子(みや のりこ)。
オープニングロールのキャスト、スタッフの字体が以前のに戻る。
満男が大学時代には野球部に所属していたのが判明。主にバッティングピッチャーだったとの事。



男はつらいよ 寅次郎紅の花
岡山県津山市、美作滝尾(みまさかたきお)駅。新聞の尋ね人に載せるほど柴又では寅さんの事を心配しているが当の寅さんはのん気にトンボ採り。造り酒屋の試し飲みではポンシュウと共に昼間っから酔っ払う。
くるまやに寅さんから最後に連絡が有ったのが1月。神戸からクッキーを送って来てくれて以来なしのつぶて。その後阪神・淡路大震災が起きたので安否が気になる。震災から8カ月が経ち、テレビ番組では被災地でのボランティア活動を特集され、その映像の中に寅さんの姿が有り2月か3月頃には寅さんは神戸にいて無事だった事が分かって一安心する。そこに寅さんを訪ねて神戸からやってきた人物。神戸でパン屋を営んでいて震災後に被災住民が寅さんに随分世話になったという。しかし被災者の中に美人がいて。と聞いてその後の展開を察するさくらと博。
満男も結婚を考える年頃で、満男はもう終わったと言っている泉との関係はどうなっているのか気になる母親のさくら。
突然満男の前に現れる泉。晩飯はさくらの手料理。
泉に恋人はいるのか。いなきゃおかしい。でもいたら満男になんか会いに来ない。そんな博の言葉に惑う満男。
夜の散歩に出掛ける満男と泉。ファミレスで泉からお見合いをしてその相手と結婚するかもしれないと告げられ動揺するが強引にでも引き止める事の出来ない満男。そんな満男に落胆する泉。
名古屋に帰った泉の結婚の準備は着々と進む。鹿児島にいる寅さんがくるまやに電話するが出たのが加代だったため話が噛み合わない。とりあえず電話が有った事を知って安心するさくらだったが今は2日前から会社を無断で休み行方も分からなくなった満男の方の事が心配でならない。
岡山県津山、泉の結婚式当日。花嫁行列の車の列の前に立ちはだかる満男の姿が有った。
鹿児島県奄美大島にいるリリー。加計呂麻島(かけろまじま)への連絡船に乗ると船には満男が乗っていた。島では見かけない若者の動向が気になり加計呂麻に着くと声を掛け車に乗せる。殺風景な崖っぷちで車を降りる満男。やはり心配になって満男の後を追いかけるリリー。満男は海に向かい…。
リリーは満男を自宅に連れて来る。1か月ほど前から先客がいるとの事だったがそこにいたのは寅さんだった。リリーは謎の若者が寅さんの従弟で以前柴又で会った事の有る満男だと分かり、満男もリリーだと分かる。

1995年12月23日公開、107分。
紅の花の読みはべにのはな。宮崎アニメ紅の豚(くれないのぶた)は1992年の公開。
翌1996年に渥美清さんがお亡くなりになったため26年間続いたシリーズは本作で終了。渥美さんの体調も思わしくなかったみたいだけどこれで最後と決めての事では無かったようなのでシリーズとしてきっちりと幕を閉じたという感じでは無く、それが寅さんは生きていてまだ旅を続けていると今でも思えるのは良かったと思う。
最後と決めていたわけではないんだろうけどリリーの4度目の登場とか、舞台がテレビ版で寅さんがハブに咬まれて死んだ奄美だったり、満男と泉シリーズの再開だったりである程度の覚悟が有ったのだろうと思える。
寅さん、リリー、満男が顔を合わせるシーンが面白かった。寅さんは満男が来た事に驚き、リリーは若者が満男である事に驚き、満男は寅さんがいる事と女性がリリーである事に驚く。



男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇
営業セールスとして各地を転々として靴を売り歩く生活の満男。伯父さんもこんな暮らしをしていたのかとしばらく会っていない寅さんに会って話をしたくて仕方がない。そして寅さんの数々の恋の中でも満男にとっても印象に残っているリリーとの事を思い出す。

1997年11月22日公開、106分。
渥美清さんの没後1年に公開。リマスターされた25作目の寅次郎ハイビスカスの花の全編と、それ以前にリリーが登場した11作目寅次郎忘れな草、15作目寅次郎相合い傘の映像、そして新しく撮影されたシーンを加えた特別篇。
25作目ハイビスカスの花は1980年。寅さんがまだ傍若無人だった頃。気性の激しかった頃もシリーズの終盤になってちょっと丸くなった頃もどれもが寅さんであり、どの寅さんも優しい。そして面白くて面倒臭い。







キャラクターデザインは森やすじさん。確か何話か観た記憶が有るが映画と違い短命で終わってしまったという事。野球中継(ジャイアンツ戦)で結構放送が潰れたとか。

男はつらいよとクレヨンしんちゃんの共通点はかなり有ると思っている。しんちゃんが大人になって寅さんになる可能性も有るのではないかと。しんちゃんは不良にはならないとは思うが。5歳児が将来どうなるのか分からないけど。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。