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オフィシャル・シークレット、プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵 [映画]

オフィシャル・シークレットを観た。
2003年。米国ブッシュ大統領、英国ブレア首相はサダム・フセインを倒すためイラク戦争開戦へと動いていた。英国の諜報機関GCHQ(政府通信本部)で働くキャサリン・ガンは米国の諜報機関NSA(国家安全保障局)から送られてきたメールの内容に憤慨し公務秘密法に違反すると知りつつそのメールを外部にリークした。

実話を元にした骨太な社会派サスペンスで良かった。濃密な内容でいい意味で長く感じた。2時間半近く有ったんじゃないかと思ったけど1時間52分だった。
色々と有って最後は法廷劇となるがその決着の付け方も意外性が有るし、それでいてちゃんと納得も出来る。自分達の都合の悪い事には蓋をする。特にアメリカも都合が悪くなってしまうのでそれまでの事が無かったかのようにあっさりと身を引く。気持ちのいいくらいの姑息っぷり。
裁判でそういう心情的に正しいと思える事が行われるのも公式文書に記録として残っているからで、そこに目をつけて記録を残さないという斬新な手口を思い浮かべる人達もどこか近くにいたりして。

記事を校正してしまった女性はその後どうなったのだろう?

都内ではシャンテでの独占ロードショーが終了しシネマート新宿にムーブオーバーしたので観た。吉祥寺オデヲンにも移ったみたい。そういうルートが確立してくれればいい。



プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵を観た。
1978年、南アフリカ共和国。アパルトヘイト政策への反対運動を行う白人のティム・ジェンキンスとスティーヴン・リーは当局に逮捕され懲役刑を受けてプレトリア中央刑務所に収監される。同じく政治犯として服役している囚人仲間は刑期を全うし晴れて出所する事を望んでいるが二人は自分達のアパルトヘイト断固反対の意志を表すために脱獄を決意する。

こちらも政治が大きく絡んでくる実話を基にした社会派サスペンスでもあるが、その当時の南アフリカの情勢は物語の背景として主人公達を理不尽な状況へと追い込むものとして理解して、単純に脱獄サスペンスとして楽しめた。
本作の原題はEscape from Pretoria。となればこれはもう名作(個人的感想)Escape From Alcatraz『アルカトラズからの脱出』からの影響を感じてしまわずにいられないし、実際そうだったのだろうと思う。多分。
上映回数も減ってしまって、シネマート新宿ではスクリーン2になってしまったので(先週だったらスクリーン1でも上映していた。)どうしようかと思っていたけど、アルカトラズからの脱出に影響を受けた映画が観られたのでとても良かった。

長い棒と鍵とガムのシーンがねちっこい演出で良かった。まだ脱獄計画の初期なのであそこで下手な事にはならないんだろうと思って観ているけど、あそこまでねちっこくやられるともしかしてと思ってハラハラする。




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