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『長ぐつをはいたネコと9つの命』『シン・仮面ライダー』 [映画]

『長ぐつをはいたネコと9つの命』を観た。2022年、アメリカ、1時間41分。
猫には9つの命がある。賞金稼ぎの長靴を履いた猫プスは恐れ知らずな行動により既に8つの命を失っていた。改めてその事に気付かされたプスは最後の命を大切にし飼い猫として庇護される生き方を選ぶ。

面白かった。『シュレック』シリーズのスピンオフ『長ぐつをはいたネコ』の続編。前作は2011年で内容は全く覚えていない。それが不安だったけどほとんど問題無く楽しめた。問題無く思えたのは自分の中に『シュレック』シリーズの下地が有るからかもしれない。『シュレック』シリーズもそんなに詳しくは覚えていないけど。
おとぎ話の世界が混在している中世を舞台としていて、様々なおとぎ話がフィーチャーされたりパロディにされたりする。本作でのおとぎ話は全く知らないものだったけどそれも問題にはならなかった。
とにかく冒頭のシーンのプスと巨像とのアクションシーンが素晴らしい。いきなりこんなのが来てこの先どうなるんだろう、とんでもない大傑作になるのでは。と思ったがその先は冒頭のシーンを超える事は無かった。かといって下降線を辿るのではなく最初のレベルをキープしたままで最後まで行った。しかしわがままなもので冒頭のシーンをどこかで何かで超えて欲しかった。

『長ぐつをはいたネコ』を含む『シュレック』シリーズのCGアニメとしてのスタイルからは大分変わっている。『シュレック』シリーズのキャラクターはいかにもCGなルックスであったけど、本作はドリームワークスアニメの『バッドガイズ』同様に手描きアニメのルックスも加えられたCGと手描きのハイブリッドな感じ。
これは元々『バッドガイズ』がソニー・ピクチャーズアニメーションの『スパイダーバース』から影響を受けていて本作はそれを引き継いだらしい。
『スパイダーバース』の監督が本作の監督に決定していた時期も有ったのだとか。ウィキペディアより。
キャラクターだけではなくて構図だったり演出だったり背景美術だったりも素晴らしい。
アクションシーンではわざとコマを落としているようなカクカクとした動きになる事も有るがそこら辺もよく有るCGアニメとは違うものにしたかったのかも。でも今やストップモーションアニメでもそんなにカクカクはしない。と言うかストップモーションアニメで驚愕のアクションシーンが見られる時代だからこそ独自のスタイルが大事なのかも。
2010年の『シュレック・フォーエバー』以降途絶えているシリーズの5作目もやる気は有る様に思えたが、もしやるとしてルックスはこの路線を引き継ぐのだろうか?『シュレック』に合うのか?と思わないでもないが。



『シン・仮面ライダー』を観た。2023年、日本、2時間1分。
地獄の軍団SHOCKERによって改造手術を受け超人的な能力を得た本郷猛。その能力は正義のために本郷猛自らが望んでいたものだったが悪の組織であるSHOCKERにその意図は無かった。

キャラクターとしての仮面ライダーは昭和のはほとんど分かるが物語としてはよく分かっていない。ただ漠然と世界征服を企む悪の組織を正義の味方仮面ライダーがやっつける。という風にしか観ていなかったと思う。
今回の『シン・仮面ライダー』はSHOCKERが世界征服を企む目的や意味が明確にされていたのが良かったと思う。平成以降の仮面ライダーは話も複雑になっているみたいなので悪の組織についても掘り下げて描かれているのかもしれない。
本作でその説明みたいなものがされた時にちょっとでもややこしい事を言われるとわけが分からなくなるのでそんなに理解はしていない。
世界征服と言うよりは人工知能が導き出した幸福の形の押し付けという事なのか。全人類に平等な幸福を与える。それを望んでいない人には強制的にそして力による排除も辞さない。人類の幸福の強制的平等化が人工知能にとっては自らの管理下に置くということで世界征服とイコールなのか。
幸せの幸と辛さ(つらさ)の辛は一本の線の違いでしかない。という言葉が言い表しているように辛さの上に成り立っているのが幸せであり、辛さを最初から否定して幸せだけを望むのは有り得ない事で、その辛さを抱えたヒーローが仮面ライダーであると。結局仮面ライダー、本郷猛に幸せは訪れたのだろうか。自分は辛さだけを抱えて人々それぞれの幸せを守るのがヒーロー仮面ライダーであると。
その姿を描いて一つの物語としてきちんと完結させたのも良かった。続きは有るのかもしれない終わり方ではあったけど。

仮面ライダー1号がライダー、バイク乗りでなければならない理由を理解できた。2号で簡単に改良されたけど。
サイクロン号が猛スピード(テレビシリーズでは最高時速400km出るらしい)を出すことによる地面とタイヤの摩擦熱の白煙が盛大に不完全燃焼をしているようにも見えてしまうのはちょっと残念だった。
訂正 白煙はジェット噴射(?)の煙だったみたい。
それ以外の特撮と呼べるところは昔を懐かしんでわざとチープにしているようにも思えるところも含めて良かった。
空撮は恐らくドローンだろうと勝手に思う。また、勝手にヘリコプターとかを飛ばすよりはそんなにお金も掛からないと思っている。とにかく空撮によるスケールの大きい映像が撮れているのが良かった。
ヘリコプター業界(ヘリコプター業界?)はドローンの登場で色んなお仕事が減っていたりするのだろうか。

エンドクレジットでは当然テレビシリーズの主題歌も流される。その当時のままの主題歌だったけどクレジットを見ていると歌手が子門真人さんではなく藤浩一さん。子門さんの歌声にしか聞こえないけど元々子門さんではなかったのかと思ったが子門さんの別名義だった。
ダイアポロンとホネホネロックが好き。





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