SSブログ

『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』『エスター ファースト・キル』 [映画]

『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を観た。2023年、アメリカ、2時間14分。
かつては私利私欲を捨て世のため人のために正義を行使していたエドガンだったが現在は盗賊として相棒の女戦士ホルガと共に牢獄に入れられている。エドガンは娘に会うためなんとしてもその牢獄から脱け出さなければならなかった。

本作の監督が我が百点映画『お!バカンス家族』のジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリーと知ったのは日本での公開初日。それまではアメリカでの評判が意外と良いという情報はあったけどそこまで期待はしていなかった。しかし百点映画の監督作となれば期待値は急上昇。『お!バカンス家族』の次の作品、日本では劇場未公開の『ゲーム・ナイト』(2018年)も面白かったし。
期待値急上昇のあまりグランドシネマサンシャインのIMAXで観た。映画の日だったので若干お得に観れた。IMAXだから良かったのかはよく分からない。
元々はテーブルゲームであるらしいがその事についての知識は全く無い。元々がゲームという点では『バトルシップ』と同じ系統と言っていいのか。
本作はそのゲーム性(世界初のRPGロール・プレイング・ゲーム)、チームを組んでゲームを進めていき目的を達成するという事を重要視されていてその面白さは有ったと思う。ダンジョンもドラゴンも話の大筋にはほとんど関係無かったのはどういう事なのかは分からない。
コメディが得意な監督コンビだからコメディ的要素も十分には有るけど『お!バカンス家族』の様なお笑いに徹底した作品ではなかったのは分かっていた事とは言えほんのちょっとだけ物足りなく思える所ではあった。
『ゲーム・ナイト』もガッツリとしたコメディでは無かったのでコメディ要素は入れるけどコメディだけに縛られないというスタンスなのかも。目指す所は『グリーンブック』でアカデミー作品賞を受賞したピーター・ファレリーなのかも。
ピーター・ファレリーの『グリーンブック』後の作品がアップルTVで配信されていたのは全然知らなかった。


ボビー・ファレリーの新作も単独の監督作。

IMDbを見るとその次の作品(ジャック・ブラック主演)ではボビー・ファレリーが監督で、ピーター・ファレリーの名前もプロデューサーと脚本にあるので完全にコンビを解消したという事ではないみたい。

動物に変身出来る女性キャラクターがいたがその変身後の動物がその女性キャラクターの人間形態(ツノは生えてる)の時の可愛らしい感じを残しているのがなんか良かった。『ひみつのアッコちゃん』でアッコちゃんが動物に変身した時の様な。
その女性キャラクターを演じている人は何かの作品で見たなあとずっと思っていたが最後まで思い出せず後になって『IT/イット"それ"が見えたら、終わり。』の二部作に出ていたソフィア・リリスだと分かった。

監督コンビの長編作品はこれで3作品になるみたいだけど今の所は同じ俳優とは組んでいない。そういうポリシーなのか。その作品に最適と思える人達とその都度チームを組むというのはRPGのゲーム性に置き換えると正しい事なのか。



『エスター ファースト・キル』を観た。2022年、アメリカ、1時間39分。
2007年、エストニア。隠れ持った凶暴性から精神病院に収容されていたリーナが脱走する。成長ホルモンの異常により外見が成長しないリーナはアメリカのコネチカット州で4年間行方不明になっている少女エスターになりすましアメリカに渡りその家族の中に入り込む。

2009年の『エスター』の14年振りの続編。14年後ではなく2年前が描かれる。
『クルエラ』や『マレフィセント』の様に悪役を深掘りする系。
エスターの本性は邪悪で狂暴なのは変わらないけど、そうでなければならないというところを観客に理解させようとしている。確かに世の中にはエスターと同じくらいかそれ以上に邪悪な人間もいるわけで、ましてやエスターの場合は体格的に劣るのだからそんな奴らと渡り合うにはもっと邪悪にならなければならないというのは理解出来る。でもだからといって前作でやった事が許されるかと言えば許されないわけで。他にも色々とやってるみたいだし。許されないなら許されないままでどこまでも誰にも理解されずに悪役を貫いた方が潔いと思う。
前作は邪悪なサイコスリラーとして面白かった。本作も前作からひねりを加えられていて前作程ではないけど面白かったと思う。ただふたつを合わせて考えると必要性があまり感じられない続編だったかなあと思う。

本作の話の流れで言うとエスターはあの家の遺産を相続出来そうだけどそうはならなかったのだろう。考えてみればまだ未成年と偽っているのだからすぐに相続は出来ない。それでは何年後かに相続出来る年齢まで待ってもそういう時にはDNA検査とかが必要になるのだろうから結局無理とエスター自身が諦めたのか。

エスターのお兄さん役のマシュー・アーロン・フィンランが若い頃のデ・ニーロに似てるなと思う瞬間が度々あった。https://www.bing.com/images/search?q=robert%20de%20niro%201970s%20&qs=n&form=QBIR&sp=-1&lq=0&pq=robert%20de%20niro%201970s%20&sc=1-21&cvid=F23460D3BD0A4968B07664728226A989&ghsh=0&ghacc=0&first=1
お父さん役のロッシフ・サザーランドはジョシュ・ブローリンっぽい感じ。ドナルド・サザーランドの息子だけどキーファー・サザーランドとは異母兄弟らしい。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。