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『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』 [映画]

『残酷ドラゴン血斗竜門の宿』を観た。1967年、台湾、1時間51分。
中国、明朝時代。皇帝直属の特務機関と軍警を統率する宦官のツァオはその権力を使って理不尽に大臣のチェンを処刑し家族を流刑に処す。復讐を危惧し密かに家族も皆殺しにしようと道中の宿"龍門閣"に配下達を待ち伏せさせるがそこに一人の流れ者が現れる。


新宿K's cinema、"台湾巨匠傑作選2023”にて。

武侠映画の巨匠と言われているキン・フー監督の作品を観るのは初めて。これまでも映画館で上映されている時に観ようと思いつつ上映時間が三時間だったりする作品はハードルが高過ぎて日和っていた。本作はそんなに長くないので初めて観るのにはいいのではないかと思ったが、明朝の時代がどういう時代だか分かってないので最初の内は戸惑った。しかしある程度の事が理解出来れば後はほぼ問題なく観れた。どうやらキン・フー監督の作品は明朝時代を描いた作品が多いらしい。

キン・フー監督作品を初めて観て画作りがカッコいいなと思った。俯瞰だったり煽りだったり引きだったり寄りだったり、その中での人の配置や動き、もちろんカメラも動く。どう撮ればそのシーンの一番カッコいい画になるのか考え尽くされているようでいちいちカッコいい。

アクションは剣劇。中国の時代劇だと剣を片手で持つのが主流なのだろうか?そう言えば今まで観た中国時代劇だと片手で持っていたような気はする。達人が格下の者と剣を交える時に剣を持っていない方の手を背中の腰の所に当てていい様にあしらう姿が思い浮かぶ。
盾とかを持っているわけではないので片手が空いている格好になってしまうがそれでも片手で闘う姿がカッコいい。
本来は盾を持つために片手なのかもしれない。西洋の騎士も盾を持ってるイメージ。そうすると日本の武士は何故盾を持たなかったのだろう?両手で刀を持つ事による攻撃力の方を重視したのか?

女性剣士を演じたシャンカン・リンフォンが凛々しくてアクションも他の男性達よりも良かった。
男性陣の中では宦官ツァオを演じた人が良かった。年寄りのメイクをしているが多分若い。
シャンカン・リンフォンは漢字だと上官霊鳳と書くみたい。麻雀で槓(かん)をして嶺上牌(りんしゃんはい)で和了(あが)るのは嶺上開花(りんしゃんかいほう)。
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