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『ロスト・キング 500年越しの運命』『コカイン・ベア』 [映画]

『ロスト・キング 500年越しの運命』を観た。2022年、イギリス、1時間48分。
健康、家庭、仕事において不調な主婦フィリッパ・ラングレー。気乗りのしないまま観劇した『リチャード三世』でこれまでになくリチャード三世を不憫に思う。果たしてリチャード三世はこれまで伝えられてきた様に極悪人だったのか。フィリッパの探求が始まる。

ネタバレ有り。

良い映画だった。最後でモヤッとした感じになってしまうがああいう事はイギリスだからというわけではなくどこの国でも起こる事だろう。
それを映画だからといって事実を曲げてみんなハッピーなエンディングにしてしまってはフィリッパがリチャード三世の真実を探りそして伝えようとする想いからは離れる事になるだろうし。

英国国王リチャード三世についてはほとんど知らない。フィリッパが観たシェイクスピアが書いた舞台劇『リチャード三世』でそのイメージが決定付けられたらしい。
アル・パチーノの今の所の唯一の監督作『リチャードを探して』(1996年)がその舞台劇『リチャード三世』を通してシェイクスピア作品の魅力に迫るといったドキュメンタリーだったと思うが内容はほとんど覚えていない。
シェイクスピアが『リチャード三世』を書いたのがリチャード三世の没後から100年近く(100年以上だったか)経ってからという事で、フィリッパの疑問もそこから始まって、確かにそれだけの時間が空いて真実に近い人物像が描けるかといったらどうなんだろうと思う。歴史なんかそれを伝える人の主観でコロコロ変わるし変えられるし。
ただ、紛れもない事実というのも後世に伝わるわけで、だからこそフィリッパはその事実を基にしてこの偉業を成し遂げられた。
リチャード三世に関して伝えられている事はシェイクスピアが作劇する前に誰かによって事実をねじ曲げられたのではないかと擁護派は推測するが結局真実はどうだったのかは分からずじまい。身体的な特徴は伝えられている通りではあった事からこれまでの説を信じている人達は更に信じる事になるのかもしれない。



『コカイン・ベア』を観た。2022年、アメリカ、1時間35分。
1985年、アメリカ。ジョージア州の国立公園にコカインを食べてハイになった熊が出没。

動物系のパニックムービー。熊に襲われるだけでは時間が持たないので襲われる人間のドラマも描かれるがそんな大したドラマでもない。なのでそれで話が膨らむという事もなく逆に話が散漫になってしまったと思う。

話が進むにつれ段々と日が沈んできて嫌な予感がしたけど思った通りにクライマックスでは夜になって画面が薄暗い。クライマックスがあまり盛り上がらないのを暗くして誤魔化していたのではないかと疑ってしまう。

レイ・リオッタの遺作の内の一本。日本では公開されていない作品がまだ有るみたい。

某TOHOシネマズの4DXのスクリーンで上映された。4DXではなく通常版での上映。本作の4DXでの上映が有ったのかは知らない。たまたま空いていたので遊ばせておくのはなんだし10円でも20円でも儲けるために上映されたのだろう。
4DXは4つの座席が繋がっている構造なので他の人がちょっと体を動かすとその振動がダイレクトに伝わってきて落ち着かない。
自分もよくもぞもぞしてしまうので他人の事はうるさく言えないのだけど上映したTOHOシネマズには値上げしといてそんなケチくさい事すんなよとうるさく言いたくなってしまう。
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