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『首』『ウィッシュ』 [映画]

『首』(2023年、日本、2時間11分)を観た。
天下統一を目前とした織田信長は跡目をちらつかせ家臣を非道に扱っていた。明智光秀は羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)によって信長の真意を知らされ信長を討つ覚悟を決める。

戦国時代末期の色々な事が隠す事無く描かれている。戦国時代末期に限らずどの時代にも隠したい事は色々と有るのだろうけど。
歴史にはその結果が残されていて、何故その結果に至ったのか、特に重要である人間関係においては書簡とか伝聞とかの文書で伝えられている所は有るにしてもそれが真実かというとやはり隠したい所は隠されていたり、誰かの思惑や悪意によって改竄されていたりしている可能性も有るわけで、そこの所を色々と想像を膨らませられるのがある意味での歴史の面白さになるのかもしれない。

北野監督の『座頭市』以来の時代劇。合戦シーンは初めてか。合戦シーンを撮ろうと思う時点で既に凄いなと思う。『風雲たけし城』での経験とかも活かされたりしたのだろうか。
真っ昼間の町中で忍者が黒装束なのは逆に目立ってしまうんじゃないかと思うが。

劇団ひとりさんは半裸(ほぼ全裸のふんどし一丁だったか?)で出演。たけし軍団からは柳ユーレイさんが出ていた。北野作品の常連芦川誠さんは本作にも出ていて全作品に出ているんじゃないかと思っていたが何作品かには出ていないみたい。岸部一徳さんは『その男、凶暴につき』以来かと思ったが『アウトレイジ』にも出ていた。と、色々と勘違いや忘れている事が有る。人間の記憶なんてそんなもので、社会的に大事な事なんかも勘違いや思い違いが歴史に残ってしまうのかもしれない。
アマレス兄弟(コンビ名なだけで実際には血の繋がりは無いらしい)は異例の大抜擢で北野監督のその真意は謎との事。後にアマレス兄弟は何故キャスティングされたのか?その謎が推察される物語が誰かによって作られるのかもしれない。




『ウィッシュ』(2023年、アメリカ、1時間35分)を観た。
魔法使いの王によって王国の民全ての願いが叶うと云われる魔法の国。18歳になった時その願いを一時的に国王に預けなければならず願いが叶う時を待たなければならなかった。

ディズニー創立100周年記念作品という事。同時上映の短編『ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』(9分)でも100年の間の人気キャラクター(『ダイナソー』の恐竜も出てた。人気が有るのかは分からないが)が多数出演していて100周年記念を盛り上げていた。
本作の方がメインという事になるのだろう。内容はディズニーの100年間にこだわっていて、それは常に希望や夢それらの願い(WISH)が叶えられる事が描かれる作品を作り続けてきた歴史であると。
その事を豪華絢爛に賑々しく祝祭するのではなく、粛々と地味にお祝いする感じだった。
その印象になったのは画面の色合いが抑えた(くすんだ?)色調だったのが大きいと思う。少し奮発してドルビーシネマで観たので上映システムによるものではないはず。
背景がいわゆるCGアニメの背景ではなく手描きアニメ風の背景である事も一因になっているのかもしれないが手描きアニメ風の背景はとても良かった。ただ、背景の色合いも地味だった。
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