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『ゴジラ-1.0』『野球どアホウ未亡人』 [映画]

『ゴジラ-1.0』2023年、日本、2時間5分。を観た。
第二次大戦敗戦からの復興が始まった日本の首都東京に巨大な生物が上陸。街を破壊し去ってゆくが有識者は近日中に再上陸が有るものと想定し上陸前の海上での殲滅作戦を立案する。海軍帰還兵から有志を募り作戦は準備段階に入った。

公開から2ヶ月が経って次に観る映画の時間合わせに丁度良かったので観た。
エヴァンゲリオンのヤシマ作戦っぽい感じになる所が緊張感が有って良かった。作戦の実行前にその作戦の全容が明らかにされるとその作戦は失敗するのは映画に限らず物語あるあるで、失敗有りきで何故失敗するのか、そこからどうやって立て直すのか、立て直せないのか。そこら辺も見せ所になってくる。
山崎貴監督は観てて気恥ずかしくなる事を真っ正面からやる人という印象。あの敬礼は誰に対してどんな感情でしたのだろう?元軍人だからするんだろうけど。
日本でもアメリカでも大ヒットという事でシリーズ化されるのかもしれないがこの後も本作の様な感じではやりづらい様な気がする。結局ゴジラ以外の他の人気怪獣が出て来るんだろうし。

恐らく初対面(対面はしてないが)である海外の人からしたら神木くんは本作の大人で心に傷を負った男の印象になるわけで、子供の頃から知っている大概の日本人の印象とは大分違うのだろう。その意味では「純っ!」そして「おい満男」の吉岡秀隆さんも同じ。

キャストに関してはおじさん俳優の層の薄さが気になった。美形ではなくてもカッコいいおじさんが少ない。おじいさんに至ってはチラッとだけ出ていた橋爪功さんくらいか。おばさん、おばあさんもほとんど出てこない。
戦争から立ち直って新しいスタートを踏み出そうとする物語には年寄りはあんまり必要ではないのかもしれない。




『野球どアホウ未亡人』2023年、日本、1時間。を観た。
草野球チーム多摩川メッツの監督である重野進は高校野球甲子園大会の決勝まで進んだ経歴を持ち己の野球道を究めるため選手に厳しい指導を行っていた。重野の生きざまに魅了された水原賢一は盲信的に指導を受け野球漬けの生活になっていた。そんな賢一に不満を抱く妻の夏子は野球をそして重野を嫌っていたが重野は夏子に自分の野球道を体現出来る素質を見い出していた。

池袋シネマ・ロサにて。2024年のロサ初め。

去年の8月にロサで封切りされて以来各地で上映が続けられ年が明けてロサでの凱旋上映が始まった。
8月の時も観ようかなと思っていたのだけど何かの情報でポルノ映画らしいとの事だったので腰が引けてしまった。
今回は意を決してネットで予約。それから本作に関しての情報を調べると「ポルノ映画」の文言が見当たらず、ある所には「大人も子供も楽しめる」とまで書かれてもいた。
どういう事なんだろう?と思いながら『まいっちんぐマチ子先生』的なちょっとエッチな作品なのかもとも思いながら観たらエロな要素は微かに有るっちゃ有る。かな?くらいの感じだった。
どうやらお色気映画のエッセンスが織り込まれているらしい。それなら最初からそう正しく伝えてくれればいいのに。ポルノ映画を期待していた人にも良くないし。


野球漫画の伝道者であり求道者であった水島新司先生の作品へのリスペクトが随所で感じられるのが楽しい。梶原一騎先生の作品からの影響も見られるのでかつてのスポ根作品全般へのリスペクトか。
タイトルからして『男どアホウ甲子園』からだし、ヒロインの名前が水原夏子なのは『野球狂の詩』の水原勇気と『ドカベン』の夏子はんからだろうと思う。
しかし本作の小野監督をはじめとしてスタッフには実際の野球の経験者はいないのだとか。だからなのか野球に対して曲解していてそれが面白いんだけど水島新司先生、梶原一騎先生の墓前には行って一言でもお詫びをした方がいいんじゃないかと思う。



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