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『サンクスギビング』『悪魔のシスター デジタルリマスター版』『ヘルレイザー2:ヘルバウンド』 [映画]

『サンクスギビング』2023年、アメリカ、1時間46分。を観た。
その年の農作物の収穫や共に生きる人たちへ感謝するサンクスギビング。本来は家族や身内と共に祝祭する日であったが現在は大手小売り店舗の特売セールが行われる日としての認知が広まっていた。人々は感謝する気持ちを忘れ我先にセール商品に群がり、そして惨劇が起こる。

2007年にクエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督がかつてのエクスプロイテーション映画の二本立てを再現した『グラインドハウス』の中で再現の一環として作られた架空の予告を16年越しでイーライ・ロス監督自らが長編映画化。
その架空の予告は5本有ってその内本作、『マチェーテ』、『ホーボー・ウィズ・ショットガン』の3本が長編映画化されている。
どんな予告だったかは全く覚えていなかったけどイーライ・ロス監督作品であるのであればどういった作品なのかはある程度は予想出来て、その予想を裏切らないえげつないホラー映画で面白かった。ミステリー要素も有ってそこら辺は『スクリーム』シリーズっぽい感じがした。

主人公のお父さん役のリック・ホフマンが独特な雰囲気な人で良かった。下膨れな顔立ちが映画評論家の水野晴男さんを想像させる。
フィルモグラフィを見ると主にテレビドラマの方で活躍している。映画の出演作品では結構観ているのが有ったけどこれまではあんまり印象には残っていなかった。
イーライ・ロス監督作品の『ホステル』シリーズ2作品にも出演しているが『ホステル』シリーズは怖いので観ていない。本編後のおまけは『ホステル』繋がりの感じなのだろうか。



『悪魔のシスター デジタルリマスター版』1973年、アメリカ、1時間32分。を観た。
テレビクイズ番組の出題コーナーで共演したモデルのダニエルとエージェントのフィリップは放送出演後に一夜を共にする。翌朝、その日がダニエルの誕生日と知ったフィリップはダニエルに頼まれた買い物と一緒にバースデーケーキを持ち帰り祝おうとしたがベッドに寝ていたのはまるで別人のようなダニエルだった。

デジタルリマスター版によるリバイバル公開。確かもう十数年前になってしまうのか今は無きシアターN渋谷での上映を観た記憶が有る。
シアターN渋谷じゃなかったかもしれないと思って調べてみるとhttps://www.theater-n.com/movie/list/シアターN渋谷で観たのはリメイク版の『シスターズ』の方だった(2008年2月)。本作も確かに観ているのだけど映画館で観たのか家でレンタルか配信で観たのかは思い出せない。

ブライアン・デ・パルマ監督がヒッチコック監督作品の熱烈な信望者として知られるようになった初めての作品という事でいいのだろうか。本作ではまだ「ヒッチコックっぽくね」くらいの感じだったのかも。ヒッチコック監督作品にあまり詳しくはないが『裏窓』からの影響は確かに有るかなと思う。

当時はタブーとされていた物事をある意味で見世物小屋的なエンターテインメント作品の中で活用したいかがわしさが当時のブライアン・デ・パルマ監督の持ち味だったのかもしれない。
その面白さは有ると思うが面白さ本意で活用してしまう無邪気さや無知は現代では叩かれてしまいそう。無邪気な時代だからこそ作られた作品。

ブライアン・デ・パルマ監督作品の常連だったウィリアム・フィンレイが見た目も演技もいかがわしくて良かった。
自分が知らないだけかもしれないが現代ではいかがわしい役者さんもあまり見かけなくなったように思う。かつての日本だと大泉滉さんの様な。旧・若人あきら、現・我修院達也さんが唯一そのポジションにいるか。



『ヘルレイザー2:ヘルバウンド』1988年、アメリカ、1時間39分。で寝た。
『悪魔のシスター』の終盤でちょっとうとうとしかけたのを引きずってこちらではほぼ全編でうとうとしていた。例年の目標としている映画館で居眠りこかないを今年は1月で早くも達成出来ず。
完全な寝落ちはしなかったけど内容は全く頭に入ってこなかった。『ヘルレイザー』シリーズと言えばのピンヘッドの出番はそれほど多くはなかった様な気はする。
シネマート新宿でシリーズの4作目までが劇場公開されて4作目の宇宙編が観たかったのだけどこの状態で観ても理解出来る気がしないので断念せざるを得ない。
4作目はアラン・スミシー監督になってしまっているという事で作品の出来はある程度覚悟の上で観なければならないが。

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