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『ダム・マネー ウォール街を狙え!』『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』 [映画]

『ダム・マネー ウォール街を狙え!』 2023年、アメリカ、1時間45分。を観た。
コロナ禍の2021年、コンピューターゲームの大手小売り業ゲームストップの株がヘッジファンドの空売りの対象となり株価が下落しヘッジファンドの目論見通りに事は進んでいた。ゲームストップの業績を評価する個人投資家でありユーチューバー"ローリング・キティ"でもあるキース・ギルは自身の番組でゲームストップ社への評価を訴えるが視聴者の反応は芳しくなかった。しかし地道な活動を続ける内にSNSを通じて個人投資家達の連帯が繋がり始める。

実際に起きた出来事を映画化。ゲームストップが社名なのも知らなかったしそもそもが株や経済の事が分かっていないので理解出来るか心配だった。実際最初の内はなんの事だかさっぱり分からなかったけど、途中で「階級闘争」という言葉が出てきてこれはそういう映画なのだという事が分かってからはとても面白かった。持たざる者達の持てる者への闘争、革命の物語であって、持たざる者達の最大の武器は信念と連帯であると。その姿が感動的だった。まあでもそれは映画であるからで美化されている所は過分に有って実際はどうだったのかは分からない。そもそもが全ての人が平等である事を目指した社会主義革命の様な崇高な志ではなかったわけで、持てる者たちだけが儲かるシステムになってしまっている現在の経済の仕組みをぶち壊して俺ら私たちも儲けたい。っていう事なのだろうし。社会主義革命も結局は崇高な志は続かなかったのだから一緒なのかもしれないが。
デジタル時代の現在の革命にはSNSが重要なアイテムであり、それはコロナ禍によってオンラインでの繋がりが顕著になった事で更に重要さが増した事が描かれている。でも結局はSNSを使うのは生身の人間であるのだというアナログな感情面も描かれていて浪花節的な所からは逃れられないのかもしれない。そういうのをズル賢い人は突いて意図的な誤情報や風評等を流して悪用したりもするのだろう。

キース・ギルのお父さん役の人は『ショーシャンクの空に』の看守役の人だった。クランシー・ブラウン。



『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』 2023年、アメリカ、1時間49分。を観た。
直情的な性格が災いして働き口を失ったマイク。まだ幼い妹アビーの養育権のために閉鎖されたレストランの深夜警備の仕事に就く。

世界的人気ホラーゲームの映画化。元々がどういうゲームなのかは分からないが映画化の際にはスティーヴン・キングが原作かの様な物語になっていてそれはそれで面白かった。
スティーヴン・キング関連ではないがホラー映画『チャイルド・プレイ』な要素も入っていた様にも思える。『チャイルド・プレイ』では子供の姿をした人形チャッキーの恐怖が描かれ、本作では動物の着ぐるみの姿をしたロボットたち。チャッキーの場合はだんだんと容姿がホラーバージョンに変わっていったかと思うが本作ではほとんど見た目が変わらない。最初から不気味ではあったけどあまり恐怖にはなっていない様に感じたが最後に出てくるボスキャラだけは何故かマッチョで厳つい。レストランのマスコットキャラなのに。この世に厳ついマスコットキャラが存在しないかと言えばそんな事も無いのだろうけど。ゆるキャラに対抗して厳キャラ。

いつ以来だか思い出せないくらいに久し振りにメアリー・スチュアート・マスターソンを見た。一目でメアリー・スチュアート・マスターソンと分かるくらいに見た目が変わっていなかったのは日頃の努力の賜物なのか。
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