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ゴーン・ベイビー・ゴーン [2008年9月に観た映画]

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』
“GONE BABY GONE” (2007・アメリカ) 1h54
監督・脚本 : ベン・アフレック
出演 : ケイシー・アフレック、ミシェル・モナハン、エイミー・ライアン、モーガン・フリーマン、エド・ハリス、ジョン・アシュトン、エイミー・マディガン



ベン・アフレックの初監督作品。日本では何故か劇場未公開。
派手ではないし明るくもないのですが、でも硬派な良い映画でした。

自分の考える正義と他人の考える正義。どちらが正しいのか?
その正しい正しくないの判断は誰がどうやって決めるのか?
そもそもそんなものは決められないのかもしれない。

その事が幼児虐待や誘拐事件を通して描かれますが、現在アメリカが世界中に押し付ける正義の是非とも重なっているのかなぁとも思えます。
ラストは何が正しかったのか、誰が正しかったのかよく分かりませんが、でも子供のことを考えるのなら先ずは何をおいても子供の事を見守る、見守り続ける事が大事なのだ。という事が描かれているラストのように思えました。



C・アフレックが今までのイメージを覆す(特に『オーシャンズ』シリーズの)タフガイぶりを見せますが、やっぱりなんかちょっと変。少し弱っちいタフガイに見えます。
それでも自分の価値観が揺るがされる繊細な役でもあるので、そういう役はやっぱり上手いです。

M・フリーマン、E・ハリスは毎度の事ながら良かったです。ビシッと映画を引き締めてくれます。残念なのは二人一緒のシーンが少なかった。

本作で何より衝撃的だったのがA・マディガン。その貫禄の付きっぷりは「おぉぉ~」とも「あぁぁ~」とも「えぇぇ~」とも言えない複雑な衝撃でした。
『ストリート・オブ・ファイヤー』から早や24年。そりゃ貫禄も付きます。

M・モナハンはちょっとマイケル・ジャクソン(ホワイト・バージョン)に似ていました。



物語の舞台はB・アフレックの出身地でもあるボストン。の中でもちょっと柄のよろしくないと思われる地域。
その雰囲気がイギリス映画で見る同じく柄のよろしくない地域っぽい。
なので本作もどこかイギリス映画っぽい感じがしました。



邦題は『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で良かったんだろうか?まぁDVDスルーなのでそんなに気を使ってもらえなかったのかもしれませんが、カタカナで書くとその硬派な内容としっくりこない気がします。
因みに原作の邦題は『愛しき者は全て去りゆく』。こっちの方がいいと思うけど。

まさかこの人の映画と思わせる戦略では無いと思いますが。
(DVD) ザ・メッセージII カルロス・ゴーン








この人とのそっくりさん共演ならそこそこの話題作にはなると思う。観たいかどうかは別として。
タイトルは『ゴーン・ベイビー・ビーン』
ビーン 劇場版


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