SSブログ

コッポラの胡蝶の夢 [2008年9月に観た映画]

『コッポラの胡蝶の夢』
“YOUTH WITHOUT YOUTH” (2007・アメリカ=ドイツ=イタリア=フランス=ルーマニア) 2h04
製作・監督・脚本 : フランシス・F・コッポラ
出演 : ティム・ロス、アレクサンドラ・マリア・ララ、ブルーノ・ガンツ



[exclamation]結末についてものすごくネタバレしています。



『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーPARTⅡ』により個人的映画の殿堂に勝手に入れさせてもらっているフランシス・F・コッポラ監督。
なのでもう何をやってもらっても構いません。例えこれから先駄作を作り続けたとしても。

本作では哲学やら人生の意味やらかなり難解な域に踏み込んでいて正直なんのこっちゃ分からず見失いかけましたが、ラストシーンはさすがでした。

雪が降る中、行き倒れになっている一人の老人。警察官が身元をを調べると、そこには老人の若かりし頃と思われる写真と、生年月日が来年の日付になっているパスポートが。
『ゴッドファーザー』シリーズや、『カンバセーション…盗聴…』など数々の映画でラストシーンが印象深く残るコッポラ監督らしいラストシーンだなぁと思いました。
それまでの難解にしか思えなかった物語も、このラストシーンで数奇な人生を辿った男を描く物語に収束されているように思えました。
このミステリアスなシーンをファーストシーンに持ってきて観客の興味を惹きつける。という手も有ったかも。



途中サプライズ演出あり。かなり驚きました。どんなサプライズかは観た人だけのお楽しみという事で。



邦題の『胡蝶の夢』ですが、なんのこっちゃ?と調べてみましたら、中国の思想家荘子の説話という事です。
「蝶になっていい感じで遊んでいた夢を見たけど、蝶の夢を見た自分が本当の自分なのか?或いは蝶の夢を見たと思っている自分が蝶の夢ではないのか?」
個人的大雑把解釈をすると、「夢か現か幻か」みたいな感じでしょうか。
確かに本作はそんな感じでした。



渋谷シアターTUTAYAにて鑑賞。
元はQ-AXシネマで、8月30日から館名が変わりました。
館名だけが変わって他は何も変わっていないようでした。設備は元々良かったので(渋谷では1、2の設備だと個人的には思います。)問題は無いのですが、せっかく“TUTAYA”と付けているのにその特色が見当たらないのは少し残念。
その内上映作品で特色を出していくのかもしれません。



本作と全く関係ないですが“胡蝶”つながりで。
新流星胡蝶剣

新流星胡蝶剣

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

未見な映画ですがレビューを読みますともの凄い映画らしいです。
何よりタイトルに惹かれます。『流星胡蝶剣』という映画があって、で『新流星胡蝶剣』なのですが、個人的には“新”が付いた方がカッコイイ。

そして何故か車田正美先生の絵がぴったりとはまるのが不思議。
リングにかけろ1 (Round8) (ジャンプ・コミックスデラックス)


風魔の小次郎 5 (5) (ジャンプコミックスセレクション)


聖闘士星矢 1 完全版 (1) (ジャンプコミックス)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0