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グーグーだって猫である [2008年10月に観た映画]

『グーグーだって猫である』
(2008・日本) 1h56
監督・脚本 : 犬童一心
出演 : 小泉今日子、上野樹里、加瀬亮、林直次郎、大島美幸、村上知子、黒沢かずこ、松原智恵子、大後寿々花



漫画家大島弓子さんへの愛が詰まった映画だなぁと思いました。
名前を小島麻子と変え、時代を現代に変えたりしていますが、それでも本作の主人公は大島弓子さんそのもの。
大島さんが長年住む街吉祥寺を舞台にし、大島さんが愛する人や猫たちをふんだんに登場させて“大島弓子”という人物を描こうとする。

そうなれば“吉祥寺の主”である楳図“グワシ”かずおさんが出てくるのは至極当然。

犬童監督はこれまでも大島作品を何本か映画化されています。
『赤すいか黄すいか』(未見)『金髪の草原』。『メゾン・ド・ヒミコ』は大島作品に影響を受けて作られているらしい。
よっぽど大島作品が好きなんだろうと思う。
その好きという気持ちをどうにかして伝えたい。それが高じて本作を作られた。
要は本作は犬童監督から大島先生へのラブレター映画。

そのラブレターを他人が見てどう思うか。映画としては難しい所であります。

大島さんが飼っていた今は亡き初代飼い猫サバに会わせて会話させる。
ペットを飼っている人たちにとっては夢のような出来事ではないかと思います。
現実ではないにしろ映像としてそれを記録する。
本作の究極の目的はそこにあったのではないだろうか。
大島さんへの感謝の意味を込めて。





本作は今までの犬童監督の作品とはかなり作風が違うように思えます。
それは大島作品の作品の世界観やノリを映画に移し変えようとしたからではないだろうか?
だから大島作品を全く読んだ事の無い自分にはやや付いていけないノリの所もありました。
チアガールもどきのシーンは観ていてかなりこっ恥ずかしかった。

ガード下にいる熟女二人の占い師。なんていうシーンは大島作品にはよくあるシチュエーションなのかなぁと思えます。





これほどまでに愛される大島弓子さんとその作品。
個人的に大島作品のイメージで先ず思い浮かぶのがこの作品。なのでちょっとと言うかかなり大島ワールドに入りづらい。
どこかに入りやすい入口はないだろうか。

綿の国星

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