アンダーカヴァー [2009年1月に観た映画]
『アンダーカヴァー』
“WE OWN THE NIGHT” (2007・アメリカ) 1h57
監督・脚本 : ジェームズ・グレイ 製作・出演 : ホアキン・フェニックス、マーク・ウォールバーグ
出演 : ロバート・デュバル、エヴァ・メンデス、アレックス・ヴィードフ、ダニー・ホック
ネタバレあり。
まさかジェームズ・グレイ監督作品が2009年の正月映画第一弾を飾るとは思ってもみませんでした。
しかしそこはそれジェームズ・グレイ作品。正月映画第一弾にはとても似つかわしくない地味な映画。
なのですが、地味は地味でもその内容は硬派でじっくりと観れます。
あたかも’70年代の(本作の設定は1988年)良質な刑事モノ、犯罪モノの様で個人的には好きな映画でした。
ややワル寄りの一般人であったホアキン・フェニックスが突然刑事になってしまう。というトンデモな展開もありますが、そこはそれアメリカもコネ社会で父親が警察官それも警視であったとするなればそんな事も可能なのでは。と無理やり納得してみます。
物語の最後は、それまで仲違いとまでは言わないまでも親密とも言えなかった兄弟が兄弟愛、家族愛を確認する事で幕を閉じます。
しかしその表現がアメリカならではでとても直接的。日本でそのような直接的表現に慣れていない自分などにとってはかなりこっ恥ずかしく思えました。
兄弟は兄がマーク・ウォールバーグで弟がホアキン・フェニックス。
年齢的にはマーク・ウォールバーグの方が3つ年上ですが、見た目からすると逆の方がしっくりいきそうな感じもします。
刑事モノとは言ってもアクションシーンの少ない映画ですが、その少ないアクションシーンの中で豪雨の中のカーアクションシーンはかなりの迫力でした。
多分優秀なアクション専門の別の監督さんが撮ったのではないかと思われます。
そういう人たちが表舞台に出てくることはあまり無い様に思いますが、ハリウッド映画を支えるアクション映画、そのアクション映画を支えているのがその人たちであるのなら、もっと注目を浴びてもいいような気がします。
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