永遠のこどもたち [2009年1月に観た映画]
『永遠のこどもたち』
“EL ORFANATO” (2007・スペイン=メキシコ) 1h48
監督 : J・A・バヨナ
出演 : ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ロジェール・プリンセプ
ネタバレあり。
スパニッシュ・ホラー。
我が子失踪。母がその謎に迫った時恐るべき事が起こる。
エスパニョール・ホラーは『アザーズ』ぐらいしか観ていませんが(『パンズ・ラビリンス』はホラー?)、強引に結びつけるとホラー・エスパニョーラはファンタジー色が強いような気がします。
なので後味爽やか。ではないですが恐怖を引きずらないホラー。と言えるかと思います。
本作も恐怖を引きずりません。なんか「めでたしめでたし」っぽい終わり方。
しかし、よくよく考えてみるとやっぱこれ怖いです。
母と子が死の世界「ネバーランド」へ引きずり込まれる話しですから。
ここからかなり激しくネタバレあり。
その恐怖の真相はこどもたちの残酷性が引き起こした事件が発端で、そこに大人の狂気が加わり陰惨な事件へと発展。
そして死の世界「ネバーランド」が誕生するに至り、約30年後「ネバーランド」の住人「永遠のこどもたち」がかつて友達だった女性をその息子と共にに「ネバーランド」へと無邪気にいざなう。
といった所ですが、死の世界=無の世界、恐怖。ではなくて、死の世界=こどもがこどものままで居続けられる「ネバーランド」、マイケルもうっとりなドリーミー・ワールド。
的に描く事によって本作は一見ファンタジー、でもよくよく考えるとジワリと怖い伊勢志摩スペインホラーになったのだと思います。
しかし、妻と子をいっぺんに亡くした旦那さんは可哀想でした。
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