バーン・アフター・リーディング [2009年5月に観た映画]
『バーン・アフター・リーディング』
“BURN AFTER READING” (2008・アメリカ) 1h33
製作・監督・脚本・編集 : イーサン・コーエン/ジョエル・コーエン
出演 : フランシス・マクドーマンド、ジョン・マルコヴィッチ、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ティルダ・スウィントン、リチャード・ジェンキンス、J・K・シモンズ
面白かった。ブラックコメディなので大爆笑という感じではなく、クスクス、ニヤニヤの笑い。コーエン兄弟らしい。
『ノーカントリー』でオスカー獲った後でこれ。って所もコーエン兄弟らしくていい。
昔はコーエン兄弟の作品を深読みしようとして、でも出来なくて。それで苦手意識がありましたが、なんかもう深読みしなくていいんじゃないかと思えてきました。それは本作だけに限らず。
深読み出来る人が深読みすれば恐らく深い作品なのかもしれません。
でも出来ないので、兄弟がどっかの部屋でクスクス、ニヤニヤしながら脚本書いて、クスクス、ニヤニヤしながら撮影して、クスクス、ニヤニヤしながら編集している。
って事を想像してクスクス、ニヤニヤしながら観る事にしました。
ネタバレあり。
アメリカ、ワシントンD.C.。言わば世界の中心で巻き起こるどーでもいい事件。
壮大なオープニングで始まり、壮大なエンディングで終わる映画の中身がどーでもいい。ってのが笑える。
ツッコミ役のJ・K・シモンズが最高。他のキャストがボケまくるのを冷静にツッコむ。
これツッコミ役がいなかったらそんなに笑えないと思う。
それをJ・K・シモンズがどーでもいい感を的確に表現していて笑いの方向に持っていってくれる。
ありがとうJ・K・シモンズ。
ブラピも良かった。天然ボケで可愛い。
『セブン』『ファイト・クラブ』を抜いて、個人的ベストブラピかも。
ジョージ・クルーニーは手先が器用だった。まさかあんなどーでもいいモノ作っていたとは(笑)
アレで地上波放送は無理かなぁと思いますが、ボカシとかモザイク入れたらそれはそれで面白いと思う。
あそこが唯一の爆笑ポイントかと思います。そのポイントを下ネタ。それも大下ネタ。
「お下品」と引く方もおられると思いますが、引かせる事であのシーンを突出させる事無く、映画全体を一定のクスクス、ニヤニヤのレベルに保つ。それはもうコーエン兄弟ならではの芸。
そこを計算しているんじゃないかと、ここだけ深読みしてみます。
こんばんは。
オスカーを獲っても、高尚路線に走らないところがいいですね。
J・K・シモンズは、「スパイダーマン」でも、一番印象に残っています。
あの存在感は凄いですね。
by hash (2009-05-12 01:04)
J・K・シモンズには何故か葉巻のイメージがあります。
なんの映画で葉巻吸ってたのかは覚えていないのですが。
by 槍のビヂョンド (2009-05-12 12:21)
keysunさん、はじめまして。niceありがとうございます。
by 槍のビヂョンド (2009-05-13 22:09)