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しんぼる [2009年9月に観た映画]


日経エンタテインメント ! 2009年 10月号 [雑誌]



『しんぼる』
(2009・日本) 1h33
監督・企画・脚本・出演 : 松本人志











脱出不可能?な部屋に閉じ込められた男に奇想天外な運命が待ち構える。



ネタバレ有り。



これはコメディなんだろうか?コメディとして観るべきではないのかもしれない。
最終的に松本さんの運命論、哲学が語られる。そういう映画として観るべきなのかもしれない。

それともやっぱりコメディで、コメディで運命論や哲学が語られてもいいじゃないか。笑いがベースに有りつつそこからここまでの高みに登ることが出来るのだ。というコメディの新たな方向性を示しているのかもしれない。
笑いに生きる、芸人・松本さんの笑いへのプライド。そんなものを感じさせる。



松本さんの運命論は、森羅万象全ての物の成り立ちやその終わりは、どこかにいる誰か一人の手によって決まっているのかもしれない。という所だろうか。天使のしんぼるによって。
その誰かを神と呼ぶのかもしれない。
その神かもしれない誰かを松本さん自身が演じている事が誤解を呼んでしまうかも。松本さん=神。と思い上がっているのではないかと。

そうでは無くて全ての運命が誰かの手によって決められている。その誰かが前半の脱出ゲームで散々バカな事をしてきた誰かである。(正直な所脱出ゲームでのバカさ加減には笑えずにイライラしてしまいました。松本さんってもっと頭のいい人だろうし。)
そのバカが全ての物の運命、未来を決める。というある意味恐怖が本作のオチなのだろうと思う。
だから敢えてバカをよりバカらしく、バカに徹したのではなかろうか。
恐怖と笑いは紙一重で、そういうコントも数多く作ってきた松本さんらしい。



松本さんの映画で観たいのは『大日本人』の続編、『3』か『4』。
『ごっつええ感じ』のコントも回を増すごとに面白くなっていった。それは逆に言うとコントの1回目はそれ程面白くない。
あるシチュエーションを作り出し、そこから飛躍し、それを壊し、別のものを作り出す。
その事に関して松本さんは本当に天才だと思う。
だから『大日本人』の続編を是非観てみたい。



メキシコパートも松本さんが監督しているんだろうか?
普通に映画として上手い。特にプロレスのシーンの撮影、編集が上手い。
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CORO

おバカさんが全てを司る話ですか?
なかなか興味深いです。
by CORO (2009-09-19 21:37) 

ちょいとおまえ

COROさん、niceとコメントをありがとうございます。
>おバカさんが全てを司る
最終的にそういうオチだったと思います。
ネタバレしてしまってスミマセン。
by ちょいとおまえ (2009-09-19 23:24) 

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