キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ [2009年10月に観た映画]
『キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~』
“CADILLAC RECORDS” (2008・アメリカ) 1h48
監督・脚本 : ダーネル・マーティン 製作総指揮・出演 : ビヨンセ・ノウルズ
出演 : エイドリアン・ブロディ、ジェフリー・ライト、コロンバス・ショート、モス・デフ
ネタバレ有り。
今や巨大産業となったロック。それを生み出したブルース。
そのブルースにより成功した者。成功したが故に破滅する者を描く群像劇。
舞台はブルースを手掛け、後にロックを生み出したレコード会社、チェスレコード。
成功した者へ社長がその証しに高級車キャデラックを買い与えたため、キャデラック・レコードと呼ばれる。
社長のエイドリアン・ブロディ、歌手のジェフリー・ライト、ビヨンセの3人を中心に展開させようとしたのではないかと思う。
では無くて、その3人を中心にして観たかった。というこちらの勝手な願望なのかもしれない。
だから、その他のエピソードを欲張った様に思え、そのため中心点がズレたような気がする。
本来はチェスレコード史を描くのが目的で、その目的通りなのかもしれないけど。
個人的には、ビヨンセ登場するの遅いし(出てるのすっかり忘れていた頃に登場)、エイドリアン・ブロディとビヨンセの関係がなんか中途半端だし、エイドリアン・ブロディ最後になって唐突にああなっちゃうし。と、やや不満。
物語のラストを飾るエピソードは、ウディ・アレンの『さよなら、さよならハリウッド』を思い出しました。
アメリカでは流行から取り残されるものの、ヨーロッパで評価が高まる。
『さよなら、さよならハリウッド』の人を食ったような一発逆転のあのラスト好きなんですけど、このエピソードを参考にした部分は大いに有るんじゃないかと勝手に想像します。
音楽でアメリカを変えた人々の物語。
確かにそうだなぁと思う反面、当人たちにその意識は全く無かった様に思う。
むしろ変えたのは人種の壁を乗り越えて音楽に熱狂した当時の若者たち。
音楽に熱狂させるほどのパワーが有ってこその事ではあるけど。
そこで思うに、将来日本と韓国の関係が今よりもっと良好になったとしたら、それは『冬のソナタ』からの韓流ブームがきっかけであった。みたいな事になるのかもしれない。
政治(家)が世の中を変える。なんて事はそうそう無いって事でしょうか。悪い方に変える事は有っても。
こうなったら韓流ブームを今だ支える方たちには、世界平和を目指して頑張ってもらいたい。
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