のんちゃんのり弁 [2009年10月に観た映画]
『のんちゃんのり弁』
(2009・日本) 1h47
監督・脚本 : 緒方明 脚本・出演 : 鈴木卓爾
出演 : 小西真奈美、佐々木りお、岡田義徳、村上淳、倍賞美津子、岸部一徳
30代、バツイチ目前、子連れ女性の自立物語。
ネタバレ有り。
ほんわかホームドラマかと思いきや、ほんわかで有りつつなかなかに辛めのメッセージも込められていました。
自立する事、働く事、お金を稼ぐ事。それらの厳しさが描かれていますが、出来ればそれらの厳しさから逃れて人生送っていきたいなぁ。なんて夢見がちに思っている身にとってはとても耳の痛いお話し。
主人公の旦那が正に夢のような人生を送っています。ただその姿を見ていると人間としてはダメ人間なのがよく分かる。
演じる岡田義徳(敢えて敬称略)のダメ人間っぷりがお見事。見ててムカムカするぐらい。
後半は主人公が夢を見つけ、夢に向かってパワフルに進む姿が描かれるので、夢見がちな者にとっては心穏やかに観れる。
ただ結末は手厳しい。
夢と恋。両方手に入れようとするなんて甘い。どっちか手に入れようとするなら、どっちかを捨てるぐらいの心構えじゃなくちゃイカンのだと。
その事を自覚して前向きに生きてゆこうとする主人公の姿は凛々しかった。
小西さんVS岡田義徳(敢えて敬称略)の居酒屋タイトルマッチ。小気味良かった。
小西さん、いいパンチ持ってる。
惜しむらくは3回もクリーンヒットさせているのにKO奪えなかったパンチの軽さ。
3回ダウンさせているのでWBAならKOだった。
それとマウントとってんのに繰り出すパンチが猫パンチなのはいかがなものかと思う。あの場面でゲンコツで決めにいけないのが見ていて歯痒い。
居酒屋主人を演じる一徳さん、良かった。中盤辺りでの登場ですが、一徳さん登場でぐっと引き締まる。
それにしても一徳さん、目の下のたるみが年々巨大化していってるのが気になる。
ユーロスペースで鑑賞。
映画館近くで西島秀俊さんを発見。さすがシュッとしていてカッコよかった。
映画好きらしいのでなんか映画を観に来たんだろうか?
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