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私の中のあなた [2009年11月に観た映画]


My Sister's Keeper

『私の中のあなた』
“MY SISTER'S KEEPER” (2009・アメリカ) 1h50
監督・脚本 : ニック・カサヴェテス
出演 : キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、ソフィア・ヴァジリーヴァ、ジェイソン・パトリック、エヴァン・エリングソン、トーマス・デッカー、アレック・ボールドウィン、ジョーン・キューザック






生きる事、死ぬ事、家族の事。



ネタバレ有り。



いい映画でした。そして上手な映画だなぁと思いました。
難病モノという事でお涙頂戴に流れがちな所ですが、泣きポイントはしっかりと抑えつつ、過剰な表現の一歩手前で抑える所が上手。

個人的最優秀泣きポイントは、ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)がパーティーに出掛ける時。
その前のシーンでケイトの父と弟、そして彼氏との気まずい同席でクスッとした笑いを起こしてから、あのシーンに持っていく。そのユーモアと泣きの按配が上手。



出演者の皆さんも上手だった。父さん役のジェイソン・パトリック良かった。ただの毛深い人ではない。
家族全員が素晴しかったので、アンサンブル賞とか個人的にあげたい位。

そんな中で若干意味不明だったのが弁護士のキャンベル(アレック・ボールドウィン)。
物語のキーマンのはずなのになんか今イチはっきりとしない人物。
どういう役回りだったんだろう?と考えてみると、キャンベルは大人たちの中でただ一人子供たちの真意に気付いて、それで弁護を引き受けたんだと思う。多分。
それはキャンベル自身が病を抱えていたから理解できたという事なのだろうか?そこはよく分からない。
秘密を抱えるアナ(アビゲイル・ブレスリン)と秘かに理解しているキャンベル。そこらへんの描写がもう少し有ってもいいかなぁと思える。抑えんのもいいんだけど。



物語の締めも抑え気味。
結局人は一人で生きてゆくものだし、後ろ向いてるばかりじゃ生きてゆけない。
確かに悲しい出来事があったけど、それでも前を向いて生きてゆかなければならない。
ケイトは家族みんなにその思いを残して旅立っていたのだろうと思う。
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コメント 4

コッスン

パーティーのシーンよかったですね。
階段のとこで
カメラを持ってる女3人が、妙に子供っぽくて(バカっぽい)
見守るお父さんだけが、感傷的で・・
泣けましたーーー

by コッスン (2009-11-05 22:52) 

ちょいとおまえ

コッスンさん、niceとコメントをありがとうございます。
本当にあのシーンは良かったです。
あれだけバカっぽく盛り上がれる演技が出来るのはさすがキャメロン・ディアス、さすがアビゲイル・ブレスリンだなぁと思います。
そのバカっぽさとは対照的なジェイソン・パトリックのしんみりとした感じがいいんですよね。本当にただの毛深い人ではないです。
by ちょいとおまえ (2009-11-06 20:41) 

ayasolo

良い映画でした...しみじみ。
細かいところいいシーンはたくさんありました。
もちろんジェイソン・パトリックも最高!
でもなにより映画そのものの様々な人の想い、感傷、時間、
全てがたんたんとすぎてくようでこのテの映画にしては
意外に突出しすぎるところがなくてむしろ、心地よく
本当に良い映画でした。

by ayasolo (2009-11-10 12:23) 

ちょいとおまえ

ayasoloさん、niceとコメントをありがとうございます。
本当にそれぞれの人の想いがしっかりと描かれていて、それが押し付けがましくなくさらりとしているのが良かったです。
by ちょいとおまえ (2009-11-10 20:02) 

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