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クヒオ大佐 [2009年11月に観た映画]


クヒオ大佐 (幻冬舎アウトロー文庫)

『クヒオ大佐』
(2009・日本) 1h52
監督・脚本 : 吉田大八
出演 : 堺雅人、松雪泰子、満島ひかり、中村優子、新井浩文、内野聖陽








ジョナサン・エリザベス・クヒオ。36歳、アメリカ人、米軍パイロット。父はカメハメハ大王の末裔・・・
全部がウソの結婚詐欺師。



ネタバレ有り。



人を騙くらかして自分だけいい暮らしをしようなんてけしからん。と若干腹立ち気味に観ていましたが、観ていくとクヒオ、結構いい奴でチャーミング。
かなり突飛な騙し方で、クヒオも詐欺師としては一流とは言えないのだけど、どっかでそのチャーミーさがにじみ出て女性は騙されちゃったのかなぁ。と妙に納得できてしまう。

クヒオとクヒオが騙くらかしている女性の弟とのやり取りはまるでコントのようで面白かった。
「お前アメリカ人じゃねぇだろ」と弟に一発で見破られ、それまで女性達の前では堂々としていたクヒオがシュンとなってしまう。
その弟にゆすられ苦労して100万円を用意し手渡すクヒオ。ドルに両替してから。
日本人ってバレてんのにそういう所は変に律儀。クヒオ面白い。

クヒオVS銀座ホステスも面白かった。
騙し合いの心理戦が繰り広げられるのかと思いきや、ホステスの方が数段上手でクヒオいいように遊ばれてる。
そこらへんの遊ばれ具合もなんだかクヒオ可愛い。



A Perfect World
クヒオ、正義感が強いところも有り、そこは『パーフェクト・ワールド』のブッチを思い出しました。




クヒオの少年時代も描かれ、何故クヒオが人を騙すようになったのかが分かり、ちょっと哀しくてシーンとしては良いと思うのですが、そこで映画のカラーが変わったようにも思え、深イイ話しに持っていこうとしてんのかなぁ。と、なんかヤな感じ。

しかし、一旦クヒオには詐欺師にならざるを得ない状況があったのだ。とクヒオを正当化しておいて、最後で実際の所はクヒオは生まれついての詐欺師、ナチュラル・ボーン・詐欺師なのでした。というオチがついたので良かった。



変則二部構成ですが、一部と二部の繋がりがよく分からなかった。
湾岸戦争時の日米の関係性と、クヒオと女性達の関係性。
アメリカに騙される日本。騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか。といった所だろうか。
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ちょいとおまえ

ayasoloさん、niceをありがとうございます。
by ちょいとおまえ (2009-11-22 20:40) 

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