SSブログ

ハート・ロッカー [2010年3月に観た映画]


The Hurt Locker: The Shooting Script (Newmarket Shooting Script)





『ハート・ロッカー』
“THE HURT LOCKER” (2008・アメリカ) 2h11
製作・監督 : キャスリン・ビグロー
出演 : ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース、デヴィッド・モース






2004年夏。イラク、バグダッド。米軍爆弾処理班の日常。



アクションエンターテイメントな爆弾サスペンスかと思っていましたが、それで各映画賞ほぼ総なめのオスカーノミネートってどういう映画なんだろう?と想像がつきませんでした。

観たらやるせない映画だった。アクションエンターテイメントではなかった。キャスリン・ビグロー監督らしい男気溢れる映画では有りましたが。

なにかブライアン・デ・パルマ監督の『リダクテッド』に近いものを感じました。
redacted_ver5.jpg
『リダクテッド』はとことん救いの無い映画だったけど、本作にも救いは無かった。
戦場に生きがい、生き場所を見つけてしまった男が主人公。
永遠に終わる事がないと思われる戦争。誰もが良くない事だと分かっていても誰も止められない。それを表したラストシーンが見事。
それは戦争が日常として存在している世界が現実に有るという事で、戦争が有るという事はそこで戦っている人が必ずいるわけで。
そこに生きがいや生き場所を見つける事を誰も咎められないのではないだろうか。それが良い事だとは思っていなくても。

「戦争反対!」と声高に叫ばない反戦映画。「こんな現実が有りますけど、どう?」と目の前に突きつけてくる反戦映画だと思いました。
そんな硬派な映画を作るキャスリン・ビグロー、やっぱり男だなぁ。と改めて思いました。
オスカーゲットおめでとうございます。

ハート・ブルー [DVD]
パトリック・スウェイジもきっと喜んでいると思います。

Hot Fuzz

ついでにエドガー・ライト監督も。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(1) 

nice! 1

コメント 2

ジジョ

なんだか、もぉ「あーーーーーーT_T」って感じの映画でした。
やるせなさと緊張感では、かなりトップクラスの映画かと。
by ジジョ (2010-03-10 05:27) 

ちょいとおまえ

ジジョさん、こんばんは。
>やるせなさと緊張感
最後にさらっと問題提起。ってのがキャスリン・ビグローかっこいいなぁと思いました。
by ちょいとおまえ (2010-03-10 18:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1