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トゥルー・グリット [タ行の映画]


トゥルー・グリット - 映画ポスター - 11 x 17



『トゥルー・グリット』
"TRUE GRIT” (2010・アメリカ) 1h50
製作・監督・脚本・編集 : ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
出演 : ジェフ・ブリッジス、ヘイリー・スタインフェルド、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、バリー・ペッパー







父を殺された少女は仇を討つため隻眼の保安官を雇う。



ネタばれ有り。



アメリカ西部開拓時代の常識で西部劇を描くのが目的なのかも。
そういうリアル西部劇は以前から有ったかもしれないけど、どこかに現代的な正義感だとか倫理観が入ってきてしまうものなのだと思う。
本作は現代的な目線を排除してあくまで開拓時代の目線、ものの考え方、常識で描く。
それでいて現代に通じるエンターテイメントな西部劇でもあって面白かった。



馬を粗雑に扱う子供には容赦ない折檻。
西部の男の優先順位は子供より馬の方が遥かに高かったのだと思う。
1位はまず間違いなく俺(自分)。2位に馬なんじゃないだろうか。
同率2位で信頼できる仲間。信頼はできないけど仲間とかその他諸々が有って、下位に女性と子供となるのでは。
少女は保安官と旅をする事で信頼できる仲間となり、保安官は自分の次に大切な馬を犠牲にしてまで少女の命を救おうとした。
あの展開はコーエン兄弟にはあまり見られないエモーショナルさで意外な感じで良かった。

身の上話をよくするのは、それぐらいしかする事が無いとか情報交換の意味も有ったのか。
それよりも自分がそこに存在したという事を誰かに聞いて欲しくて、存在した証しも残したかったんじゃないだろうか。
だとして後日談で20年後(30年後?)に再会して昔の話しで懐かしみ、その存在を認め合う。みたいな結末を期待してしまうけど、そこはコーエン兄弟でそんなお涙頂戴にはしない。感動的なものはその前でやったので2回はやらない。締めはあくまでクールに。さすがコーエン兄弟。



西部開拓時代に生き残るには肉体的にも精神的にもタフでなければならなかった。
テキサスレンジャーの舌が千切れそうになってるのに平気なのには驚いたけど、あれは保安官のはったりだったんじゃないだろうか。
千切れる寸前とか言われたら普通かなりビビる。実際はそこまでではないのにビビらせて自分の支配下に置こうとする。
しかしレンジャーもそのはったりに負けないように気丈に振舞う。
そういう駆け引きが常に有って、その駆け引きで優位に立った者が生き残る。



ジェフ・ブリッジスのモゴモゴ喋りが全開だった。肥え過ぎなのでは。
肥え過ぎな体で少女を救うために必死に走る。ってのが感動的な所ではあるけど。

バリー・ペッパーがデニス・ホッパーみたいになってた。
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