素晴らしい一日

『素晴らしい一日』
（2008・韓国）　2h04
監督・脚本　：　イ・ユンギ
出演　：　チョン・ドヨン、ハ・ジョンウ



別れた男に借金の返済を迫る女。金の工面に奔走する男とそれに同行する女の一日。



かなりネタばれ有り。



男は世渡り上手なダメ男。なのかと初めの内は思った。
それがその面も無きにしも非ずな感じだけど、ハ・ジョンウの好演でいい奴に思えてくる。

最初は拒絶していた女もそんな男の姿を一日通して見る間に心を許すようになる。
だけれども互いに好きであっても、一緒にいるとどうしても最後には別れが待っているカップルがいて。
だからこの二人は一度別れているんだろうし。
そうなる事が分かっているから再び一緒にいる事を選ばない。

そんなビターな大人のドラマなんだろうなぁと思っていたらエピローグが有って。
これはどういう事なのか？
戸惑ったけど、思うにこれはリセットする物語だったのでは。
一日が終わった時それまでの関係や想いが一度リセットされる。そうして再び出会った時に二人の新たな関係が始まる。
そういう事も有ってもいいよなぁと思える映画だった。

ハ・ジョンウが好演だったけど、それに対するチョン・ドヨンの繊細な受けの芝居がこの映画の雰囲気を作り上げているんだろうと思う。

しかし、家で観ると途中で一時停止したくなるタイプの映画ではないかと思う。
だからこそ、映画館で2時間ちょいこの映画で流れる時間の中、雰囲気の中に浸って観れたのは良かった。