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八日目の蝉 [ヤ行の映画]


ユリイカ2011年5月号 特集=角田光代 明日に向かって歩くのだ

『八日目の蝉』
(2011・日本) 2h27
監督 : 成島出
出演 : 井上真央、永作博美、渡邉このみ、小池栄子、森口瑤子、田中哲司








生後4ヶ月で誘拐され4年後家族の元に戻った女の子。



物語はどこに着地するんだろう?と気になる映画で、途中迷走してんのか?と思わない事もなく。

子どもは無条件に愛が注がれるべき存在であり、母親は子どもに無償の愛を与えられる存在である。
と主人公の女性は気付いたんだろうと思う。

自分には母親からの愛を与えられなかったので、自分も自分の子どもに愛を与えられるはずが無い。と思い込んでいた主人公。
実際は本当の母親からも誘拐した母親からも有り余る愛情を注がれていて、でもそれが様々な事情で普通の分かりやすい愛の形をしていなかったので気付かなかった。

現在、親と子どもに関して色々な事件が起こったりもしているけれど、本来、本質的には親と子どもの間に断ち切れることの無い愛情や絆が有るはず。と言うか有って欲しい。と願いの込められた映画なのだろうと思う。

テーマがはっきりと見え出してから、こちら側としては泣く準備、覚悟は出来ていた。
でも、敢えての寸止めのような締め。
グイグイ来られたら(再会とか)引いてたかもしれない。でも覚悟は出来ていただけに来られないと物足りない。
あれはあれでいい終わり方だったけど。
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