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マイ・バック・ページ [マ行の映画]


『マイ・バック・ページ 』OFFICIAL BOOK

『マイ・バック・ページ』
(2011・日本) 2h21
監督 : 山下敦弘
出演 : 妻夫木聡、松山ケンイチ、古舘寛治、山内圭哉、忽那汐里、松浦祐也








1960年代終わりから1970年代はじめ。日本にはまだ世界は変えられると信じていた若者達がいた。



ネタばれあり。



やっぱ世界は変えられないかも。と社会に出て気付きはじめた若手新聞記者。
その記者の前に革命家を名乗る大学生が現れ。
その出現に記者は最後の望みみたいなものを感じたんだろうと思う。

しかし自称革命家の大学生はとんだペテン師で。革命家を名乗る事にステイタスを感じる男。IT時代に生まれていたらITの革命児といわれていたのかも。

その大学生に振り回され新聞記者の職を失う事になり。
そんな男の姿を通して日本がまだ若かった時代熱かった時代燃えていた時代の終わりを描いた作品。
終わりかけのやるせなさがにじみ出ているいい映画だった。



一つの時代は終わったけれど、それでも時代は流れていて。それこそ容赦なく流れる。
記者は燃えていた時代の渦の中にいて。でも燃え尽きる事のないままその時代が終わり。一方フーテンだった知り合いは飲み屋の店主、一家の主となっていて。
時代の最先端にいたはずがいつしか時代に取り残され。それは泣くしかないよなぁと思えた。

人目もはばからず泣きじゃくる記者。それは男が人前で泣いてはいけない時代の終わりでも有ったのかも。



燃えていた時代の中、不完全燃焼でその時代が終わってしまった人たちにとって『あしたのジョー』は何か特別な意味を持った作品だったのだろうなぁと思う。
300ピース 完全燃焼 26-085S【菅直人】YES WE KAN Tシャツ Pure Color Print(バーガンディ)
今ごちゃごちゃしてるこの人も、あの時代の自分へのリベンジ。真っ白に燃え尽きて終わりたいんじゃないだろうかと思ったり。
そんな事してる場合じゃないけど。
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コメント 4

don

Tシャツちょっと欲しいかも。
だけど外歩いてたら、石投げられそうです。
by don (2011-06-25 20:57) 

CORO

そういう内容だったんですか。
山下敦弘監督なら喪失感も上手く表現してくれそうですね。
by CORO (2011-06-25 22:40) 

テンプラ・ソバ・ニーロ

donさん、こんにちは。
石は投げられたくないですね。精神的ダメージも大きそう。
by テンプラ・ソバ・ニーロ (2011-06-26 17:38) 

テンプラ・ソバ・ニーロ

COROさん、こんにちは。
内容に関しては脳内で捏造している可能性が高いのであまり信用なさらないでください。

喪失感漂うあの時代の雰囲気が多分そんな感じだったんだろうなぁと思える映画でした。
by テンプラ・ソバ・ニーロ (2011-06-26 17:45) 

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