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月光ノ仮面 [カ行の映画]


【映画パンフレット】 『月光ノ仮面』 出演:板尾創路.浅野忠信.石原さとみ

『月光ノ仮面』
(2011・日本・1h42)
監督・脚本・出演 : 板尾創路
出演 : 浅野忠信、石原さとみ、前田吟、平田満









終戦から2年。戦死したとされていた落語家森乃家うさぎが突如帰ってきた。一切の記憶を無くして。



ネタバレあり。



板尾監督の前作『板尾創路の脱獄王』の事が有ったので、今回はどんなオチを。と興味津々で観ていたものの、その結末は理解不能だった。衝撃的ではあったけど。
しかし落語には考えオチというものが有ってこの映画も考えオチなのでは。と思った。
そして考えるに、落語の一席「粗忽長屋」をモチーフとしているという事がこの映画を理解するのに何よりも重要なのだろうと思う。それとドクター中松。

「粗忽長屋」は粗忽な男が自分が死んだ事にも気づかない。って所だけは知っている。
では、この映画の中では誰が粗忽なのか。
それはあの世界に生きているすべての人間が粗忽なのだろう。言わば「粗忽ワールド」。
あの人たちが生きていたあの時代はとっくに終わっているのにそれに気付かない粗忽な人たち。

常に月が満月なのは月さえも粗忽。という事だろうか。魚が死んでゆくのはなんだろう?魚は粗忽じゃなかった?

ドクター中松は正常な時の流れの中にいる人(未来人?)。
おデブさんは自分たちの世界が正常ではないことを知らされ、正常な世界と自分たちの世界をつなぐ事になる。

では「ダダダダダッ!」の衝撃のクライマックスはなんだ?と。
あれを理解するにはちょっと時間がかかったけど、思うにあれはツッコミだったのでは。
「どんだけ粗忽やねんっ!ダダダダダッ!」っていう。
でもツッコんでもみんな粗忽だからやっぱり気付かない。

考えオチの映画として観た後に色々と考えると面白い映画であると思う。まだよく分からない所もあるし。車屋さんの存在とか。



前田吟さんの落語家役はハマリ役。



予告では「板尾課長」を思わせるカットが有ったけど本編には無し。予告だけのサービス?
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