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預言者 [ヤ行の映画]


Un prophete

『預言者』
“UN PROPHETE” (2009・フランス・2h30)
監督・脚本 : ジャック・オーディアール
出演 : タハール・ラヒム、ニエル・アレストリュプ、アデル・バンシェリフ、ヒシャーム・ヤクビ






フランス。19歳のアラブ人の青年が6年の懲役で刑務所に入所する。そこはコルシカンマフィアによって牛耳られていた。マフィアに目をつけられた青年は裏社会で生き抜く術を学ぶ事になる。



良い映画だった。
長らく個人的フランス映画1位は不動の『スズメバチ』だった。『スズメバチ』が不動の1位というのもなんだとも思うが。
これにて1位変わった。さようなら『スズメバチ』。まだ2位だけど。

2時間半と長尺ながら2時間半である事の意味のある映画だった。観終えて良い映画観たなぁという満足感があった。

無学で暴れん坊であっただけの青年が様々な経験を経て迎える結末。あれは2時間半という時間を経ているからより重みを増すのだと思う。

チラシの解説では『ショーシャンクの空に』にも似た爽快感。みたいなことが書かれていて、「ホントナノ?」と疑いも有ったけど、確かに爽快感が有った。『ショーシャンク』とはやや種類が異なるかと思うけど。

むしろ映画としては『ゴッドファーザー』や『スカーフェイス』『グッドフェローズ』に近い。それでいて爽快感が有る。何とも不思議な映画。



コルシカンマフィアの大物を演じるのはつい先日観た『サラの鍵』でとても人のいいおじいさんを演じていたニエル・アレストリュプ。こっちでは非情な人物だった。

青年が裏社会での力をつけていくのに反比例して次第に力を失っていく大物。その対比が裏社会の非情さを表しているのかと思う。



コルシカンマフィアとか、フランスで生まれ育ったアラブ人と移住してきたアラブ人の関係性とかよく分かっていない所は多々有る。
「預言者」という事に関してもイスラム教と関係が有るのか無いのか。
まあ「預言者」に関してはそういう人たちによくある伝説のエピソード「まるであの時のあいつは預言者の様だった」的な意味で理解してしまっている。

『預言者』って邦題はいかがなの?的な所は感じなくもなく。



監督は『リード・マイ・リップス』を監督していた人だった。そう言えば『リード・マイ・リップス』も良かったなぁと思い出した。
Read My Lips [VHS] [Import]

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