銀河鉄道の夜 [カ行の映画]
『銀河鉄道の夜』
(1985・日本・1h47)
監督 : 杉井ギサブロー
声の出演 : 田中真弓、坂本千夏、堀絢子、金田龍之介、常田富士男
父が行方不明となり自分が家族を支えなければならなくなった少年ジョバンニ。
祭りの夜、気が付くと親友のカムパネルラとともに銀河鉄道に乗車していた。
銀河を旅するジョバンニとカムパネルラ。二人を乗せた銀河鉄道はどこに向かおうとしているのか。
銀座シネパトスにてリバイバルレイトショー。
1985年の公開当時よく本作のテレビコマーシャルを見た。田中真弓さんの「カムパネルラーッ!」の絶叫が印象的だった。
しかし映画本編は今まで多分観てこなかったはず。
原作の小説を読んでみようとして2、3ページで断念した過去も有り。
文学的アニメ。ここまで文学しているアニメーションも当時としては珍しかったのかそうでもないのか。
『銀河鉄道の夜』という作品は原作者宮沢賢治の宇宙観や死生観が現れたもののように思えた。
誰もがでっかい宇宙の中のちっぽけな一部であって。しかしちっぽけな存在が抱える悲しみや苦しみや死や別れは決してちっぽけなものではなく、むしろその人にとっては宇宙の存在よりも大きいのであって。ただ、やっぱり宇宙レベルから見たらそれはちっぽけな事で。でも、やっぱり当人にしてみればとてつもなく大きくて。
その無限なループが人生だったり何事かの真理だったりするのかもしれないなぁと思ったりした。
CGが一部で使用されていた。当然現在のようなCGではなく。
1983年の『ゴルゴ13』でのCGが話題になって。未見だが確か戦闘ヘリがCGだったとかなんとか。確かCGが使われていたはずの84年の『レンズマン』は確か観てる。
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