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アンナ・カレーニナ [ア行の映画]


Anna Karenina

『アンナ・カレーニナ』
“ANNA KARENINA” (2012・イギリス・2h10)
監督 : ジョー・ライト
出演 : キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、マシュー・マクファディン、ケリー・マクドナルド、ドーナル・グリーソン、アリシア・ヴィキャンデル





帝政時代のロシア。若い男と不倫に落ちたアンナにはその代償が待っていた。



文豪トルストイの不朽の名作を映画と舞台劇をハイブリッドした斬新なアプローチで描く。といった所だろうか。
それは元々のトルストイの名作を知っている、理解している事を前提とした上での斬新さなのではないだろうか。
その名作も知らなければ舞台となっているその頃のロシア史も知らないときてるので、斬新さを理解出来ないしそれ以前に内容をよく理解出来ないという。

自分の思うままに生きたアンナは帝政時代の王朝を象徴していて、それは堕落とか背徳を意味しているのかも。厳粛なキリスト教の教義にさえも背く。
一方で清らかで正しい心の持ち主のキティは農民と共に生きる貴族(?)の男を夫に選び夫と共に清く正しく生きる。そのキティはロシア革命で王朝を倒し社会主義へと進んでゆく理想の象徴であるのかも。

その当時はアンナは許されない存在であり、キティは正しくこうあるべきとする女性(人間)であったのか。
しかし現代の目線で見ればキティが象徴した社会主義の理想は残念ながら幻想のままで終わってしまい。
アンナの方は女性の生き方に厳しい制約が有った時代に自分の思うままに生きようとしたけどそれが叶わなかった悲劇の女性。という風にその立場が原作が書かれた時代と異なって見えてくる気がする。

で、結局女性が抑圧され自由に生きられない時代がかつて有った。という斬新なアプローチの作品の割に観ているこちらの感想はありきたりな所に落ち着いてしまう。



調べたら原作が書かれたのはロシア革命よりも前だという事で。文豪トルストイは作家であり後に革命にも影響を与えた思想家でもあったという事なんだろうか。
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