モンスターズ・ユニバーシティ [マ行の映画]
『モンスターズ・ユニバーシティ』
“MONSTERS UNIVERSITY” (2013・アメリカ・1h43)
監督・脚本 : ダン・スカンロン
声の出演 : ビリー・クリスタル、ジョン・グッドマン、ヘレン・ミレン
人間の子供部屋のクローゼットの扉とつながっているモンスターたちの世界。その世界のエネルギー源は人間の子供の悲鳴であった。エネルギー採取はエリートの職業でありエリートとなるためにモンスターたちは大学に通うのだった。
時系列では本作は前作より以前の話し。そのために本作のモンスターたちの将来に何が起こるのかが分かってしまっている。
それはモンスター界のエネルギー事情における価値観の大逆転であって、それは本作で楽しく賑やかに描かれているモンスターたちの大学生活およびモンスター社会の価値観をも根底から覆す大事件であるはずで。
その大事件が5年だか10年だか後に起きる事が分かっていながらモンスター大学生たちがエリート職業に就く事を最高のステイタスとし、それを目指す姿をただただ前向きに描かれてもそれらが何だか空虚なものに思えてしまう。
未来に起こる事は誰にも分からないのだから本作のモンスターたちが現在である大学生活を前向きに精一杯生きている事を空虚だとかなんだとかいう事は間違っているのだろうけど。
出来ればこっちを1作目として欲しかった。そうすれば何も問題なく楽しめる映画なのだろうと思う。
サリーは名家の出という事で。前作のおっとりキャラはそういうバックボーンが有っての事という設定の付け方が上手いなあと思う。
3D効果はほぼ無かったと言ってよろしいかと思う。3D詐欺で訴えたら勝てるんではないか。
ビリー・クリスタル65歳、マイク18歳(推定)
ジョン・グッッドマン61歳、サリー18歳(推定)
貴家堂子72歳、フグ田タラオ3歳
同時上映の短編は『ブルー・アンブレラ』。この世に存在するすべてのものに魂が宿っている。みたいな感じ。
トラックのコンテナの蝶番にはイカ型と呼ばれるこのタイプのものをよく見かけるけど、この短編を観てからこれが顔に見えてきてちょっと困る。
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