ディアトロフ・インシデント [タ行の映画]
『ディアトロフ・インシデント』
“THE DYATLOV PASS INCIDENT” (2012・アメリカ=イギリス=ロシア・1h40)
製作・監督 : レニー・ハーリン
出演 : ホリー・ゴス、マット・ストーキー、ルーク・オルブライト、ライアン・ホーリー、ジェマ・アトキンソン
約50年前、当時のソ連で起きた雪山での遭難事故で9人の命が失われた。多くの謎に包まれたその事故に迫ろうとする現在のアメリカ人大学生たちが事故の起きたその山に入山する。
ネタバレ有。
ほぼPOV映画。最初の方でちょっとだけ主観映像でなくなる。それと最後の方でPOV映画の原則を破る。
POV映画の原則はあくまで記録としての映像にたまたま何らかの驚くべき事実が映り込んでいた。という所ではないかと思う。意図せず映っていた映像という所が重要であって、本作では最後の方で監督が映したい映像(男女が手をつなぐ所)に意図的にカメラを動かさせてしまっている。
それは本当はPOV映画では絶対にやってはいけない事だとは思うが、そこは長年エンターテイメント映画を作り続けているレニー・ハーリン監督の映画監督としての習性なのかもしれないなあと良い方に取る事にした。
内容はトンデモ系で意外性のある展開で面白かった。『フィラデルフィア・エクスペリメント』がここまで深く関わってくる映画だとは思いもしなかった。『フィラデルフィア・エクスペリメント』あんまり覚えてないけど。
タイトルが覚えにくい。ディアトロフは人名だか地名。多分この先ずっと覚えられなくて自分の中では『レニー・ハーリンのPOVのやつ』というタイトルになる事だろう。
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