もうひとりの息子 [マ行の映画]
『もうひとりの息子』
"LE FILS DE L'AUTRE” (2012・フランス・1h41)
監督・脚本 : ロレーヌ・レヴィ
出演 : エマニュエル・ドゥヴォス、パスカル・エルベ、アリーン・オマリ、ハリファ・ナトゥール、ジュール・シトリュク、マハディ・ザハビ
湾岸戦争で混乱する病院でユダヤ人家族とパレスチナ人家族との間での乳児の取り違えが起きた。二つの家族は十数年の時を経てその事実を知る事になるのだった。
ただでさえその事実を知った時にどうすればいいのか難しい事なのに、この場合イスラエルとパレスチナという敵対関係にある国の問題が絡んできてさらに難しい事に。なってはいるけれどこの映画で出している答えは至ってシンプル。
肉親の絆、そして血は繋がっていなくても十数年の間家族として築いてきた絆はそう簡単に崩れるものではなく、国同士の憎しみの関係ですら乗り越えられるであろうと。
個人レベルで憎しみを乗り越えられる事が可能(本作の場合特殊な例ではあるけど)なら個人が集まっている国でも可能なはず。という結論にもなるのだろうけどなかなかそうはならないものですね。
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